私が一人暮らしを始めたのは2011年夏。
猫1匹とともに、1LDKという、一人暮らしにはもったいない広さのアパートだった。リノベーション済だったため、とてもきれいでウォークインクローゼットまでもあった。
その後、愛犬の死を機に猫は実家に戻し、なぜか居候の相方も増え、そして、野良猫とフェレットがやってきた。
そんなこんなでとても快適な生活だったが、転勤のため、引っ越すこととなった。
転居先を探す
まずは希望条件を洗い出した。
- 1LDK以上の間取り
- 猫飼育可
- 駐車場有
- 楽器演奏可能(彼女の練習のため)
- 家賃がトータルで7万5千円くらい
賃貸探しをしたことある方ならお分かりになるだろうが、こんな物件はほとんどないに等しい。特に、猫と楽器。これを兼ね備えたところなんてあるはずがない。あっても高い。そのため、あまり真剣に探すわけでなく、暇なときに見ていた程度だった。
そんな折、兄が家を建てるということで今の借家から引っ越すという話があった。場所としては、新しい職場まで車で40分ほどなのでまずまず。楽器と猫について確認してもらったところ、現状渡しであればOKとのこと。家賃はトータルで6万円という破格値。というのも、築年数が古く、アクセスも悪い場所のため。しかし、上記条件をすべて兼ね備えた素晴らしい物件だった。兄に現状を見せてもらい、問題なさそうだったのでそこに決めた。
引っ越しの手続き
引っ越し先を決めたのであとは様々な手続きを踏んでいくだけ。
退去の連絡
まずは大家に退去の連絡をする。これは、転居する1か月前までには連絡する必要がある。私はエイブルを仲介して契約していたため、契約書の裏表紙が退去告知用のはがきになっていた。それに必要事項を記入して送付するのみ。
その後、大家より連絡が入り、具体的な退去日を決めた。
しかし、ここで誤算が。入居時に交換したカギを元に戻す必要があるとのこと。余計に金がかかるじゃないか。
転居先の契約
次に、決めた転居先の契約をしなければいけない。
まずは保証会社の審査から。これは問題なくクリア。しかし、保証料が年6000円ほどかかる。高いなぁ。しょうがないか。
そして、契約書を渡され、それにサイン、捺印し、住民票(二人分)、印鑑証明を持っていき契約完了。重要事項説明やらなんやらいろんな説明を受ける。
ここでも誤算がひとつ。エアコン付きだったが、あくまでおまけで兄の前の住人が残していったものなので、修繕は借主負担ということ。うぬぬ。買い替えようか。
引っ越し会社選定
これは会社が負担してくれるそうなので提携業者3社から見積もりをとるだけで終了。1週間ほどで業者が決まり、引っ越し日も確定した。
荷物の梱包
続いて、業者から段ボールをもらってせっせと荷物の梱包にいそしむ。しかし、梱包作業開始時点ですでに引っ越し日まで2週間しかない。終わるのか。
このタイミングでいらいないものは捨ててしまうといい。私は買取王子という郵送買取サービスを利用。本、雑誌、漫画、CD、DVD、電化製品、服等を送って、合計2万円ほどになった。高値がつきそうなものはヤフオクで売った。
そして、なぜとっておいたのかわからない段ボールがやたらとたくさんでてきます。これも捨ててしまおう。そういうときに便利なのが古紙畑。ホームセンター等の駐車場にコンテナがあって、そこで回収してくれる。持っていく手間はかかるが、お店の営業時間ならいつでも捨てれるのでとても便利。
転居前の各種手続き
必要な手続きとしては、まずは転出届。引っ越しの2週間前から役所で申請できる。これを持って、引っ越し後2週間以内に転入しなければいけない。
そして、ガス・電気・(水道)の引っ越し手続き。最近はインターネットで申し込みができる。とはいえ、結局電話かかってきたが。水道についてはアパートで一括管理だったため、特に手続きはしなかった。
契約している人はNHKにも連絡をしなければですね。
やっておいた方がいいこととしては、郵便物の転送手続き。これもインターネットでできる。
引っ越し
業者がきてくれます。なかなか梱包が終わらずに前日は3時まで梱包していた。私は昼スタートにしたが、なかなか積み込みが終わらず、結局引っ越し先での積み下ろしを開始したのが17時ころ。この時期はもう暗い。引っ越しは朝一スタートをおすすめします。
業者の担当者がかなり丁寧かつしっかりした方でとてもきびきびとやってもらえた。1.5人分くらいの荷物があったにもかかわらず、2人だけでやってもらい18時半くらいには終わった。
退去前の清掃等
今回は引っ越し日の1週間後を退去日とした。というのも、すべて運んだわけでなく、いらないソファなどを処分する時間が欲しかったから。今回は軽トラ1台分のごみ回収を1万5千円でやってくれる業者を利用。ソファ2つとよくわからないガラクタを運び込んでいってくれた。
そして、4年半の感謝を込めて隅々まで清掃をした。物がなくなるとこんなに広いんだなと実感。なんかさみしいような悲しいような。思い入れがありますね。
退去の確認
ネット等で敷金が全く返却されないとかぼったくられたとかいろいろ見ていたのでかなり警戒していた。そのため、事前に原状回復のガイドラインを読み込んだり、修繕の相場を確認したりと万全の対策をしておいた。その成果はいかに。
結果として、役に立たないほど親切な大家さんでした。
事前に得た情報では、管理会社やそれに相当する人がくるとかいう話であったが、我が家にきたのは大家本人。その場で適当に見て確認していった。そして、ちょっとした傷等も「こっちの負担で直しとくから気にせんでいいよー」といった感じで、ほぼこちらの負担はないとのこと。猫がひっかいた壁紙の傷やちょっとしたクリーニング代だけはもらうといって、返却は後日してくれるということでその日はカギを返却して終わり。
そして、後日敷金が返却された。14万円いれて返却されたのは10万円。4年半猫を飼い続けたにも関わらず、償却はわずかで済んだ。
そして、電話越しに「きれいに使ってくれてありがとう」というお礼の言葉もいただいてしまった。今度この地域に引っ越す機会があったらまたこの大家さんの物件に住みたいと思ってしまうほど気さくでいい大家さんだった。
引っ越し後の各種手続き
まずは転入届をしましょう。そして、印鑑登録も忘れずに。
それから住所変更ですね。銀行等、特に郵便物が来ないところは急いでやる必要はないけど、クレジットカード等、郵便物がくるものについては早めに変更する必要があります。リスト化して手続きしていくと間違いがないですね。
荷解き
これが全く進まない。まずは生活できるレベルまでは進めるんだけど、そのあとが全く進まない。いまだに本棚は空っぽです。休みの日にまとめてやらないとダメですな。
まとめ
- 梱包は早めにやろう
- 普段からいらないものは持たないほうがいい
- いい大家さんの物件を選ぼう