発表から1か月経ち、納車された新型プリウスを見かけるようになりました。販売店には展示車、試乗車などを見ることもできるので、購入を検討し始めている方も多くいらっしゃることでしょう。
今回は新型プリウスのメーカーオプションについて考えてみたいと思います。メーカーオプションは工場装着するものですので、注文後は変更がききません。変更する場合は再度並びなおしになるため、納期が延びてしまいます。そのため、事前に情報を仕入れてしっかり選びたいですね。
スペアタイヤ
その名のとおり、スペアタイヤです。パンク時などの時に一時的に使用することができます。あくまでもテンポラリータイヤなので、通常のタイヤとは違いそれほど長い距離を走行することはおすすめできません。通常のタイヤに交換できる、または修理できるところまでの走行を一時的に補助するものです。
ただし、スペアタイヤを選択しなくてもパンク修理キットが付属しますので、パンク時の修理は可能です。手順も説明書に書いてありますし。修理キットで直せないパンクもありますが。
スペアタイヤを選んだ場合は荷室容量が502L→457Lになります。ただし、後席をたたんだ時にラゲッジルームとの段差がほぼなくなるため、車中泊好きな人はあえてスペアタイヤを選択するのもありかと。
4WDまたはアクセサリーコンセント装着車には装着不可です。
個人的にはパンク修理キットが付属するなら不要かと思います。キットで直せないパンクならロードサービス呼んでしまうでしょう。
チルト&スライド電動ムーンルーフ(挟み込み防止機能付)
天井に開閉可能なガラスが装着されます。天気のいい日に開けながら走ると気持ち良いですね。換気に使うとちょうどいいかと思います。30系のようなソーラーパネルはついていません。
重量が重くなるのと、若干剛性が弱くなるというデメリットもありますが、下取り時に購入価格近く査定アップになるので、つけても金銭的なデメリットはそれほどありません。車重が重くなることによる燃費悪化はあるでしょう。
ツーリングには装着不可です。
ムーンルーフには特に魅力を感じないので、装着不要かなぁと思います。ここは好みですね。
フロントフォグランプ
A以上は標準ですが、Sでも装着できます。装着しないと、フロントのフォグ部分が黒いカバーでおおわれてしまうので、あまりかっこよくありません。しかし、それさえ気にしなければ特に不要なオプションかと。見た目だけですね。
Toyota Safety Sense P
これは絶対つけましょう。(A以上は標準ですが)今、各社が競い合っている、いわゆる自動ブレーキというやつです。
トヨタには、Toyota Safety Sense (以降、TSS)PとCがあります。Cはレーザーセンサーと単眼カメラで障害物を検知しますが、Pはレーダーと単眼カメラで検知します。文字にすれば一文字違いですが、Pの方が人物検知できたりとかなり高性能です。ちなみに、Cについている先行車発進通知はPにはありません。
JNCAPのサイトの予防安全性能を見ていただければわかりますが、初搭載のランドクルーザー、同機能のGS、LXは満点です。性能的にはスバルのアイサイトと同等と考えられます。(TSS Cのシエンタでも満点ですので、性能の高さがうかがえます)
TSS Pはひとつの機能ではなく、複数の機能をパッケージした総称です。下記が含まれる機能です。
- プリクラッシュセーフティ(PCS)
障害物を検知した場合に警告、場合によっては自動でブレーキをかける機能 - オートマチックハイビーム(AHB)
対向車に合わせて自動でハイビーム←→ロービームを切り替える機能 - レーンディパーチャアラート(LDA)
白線を検知してはみ出した場合に警告。また、ステアリングを一部制御してレーンに戻す。 - レーダークルーズコントロール(ACC)
アクセル操作なしに設定速度で走行し続ける機能。前方に車両がいる場合はそれに合わせて車速と車間を制御し、前方車両が停車時には合わせて停車する。
従来は、PCSとACCのセットで15万以上しました。それが今では上記機能すべて含んで9万円弱です。これはかなりお得でしょう。
自動ブレーキなんて必要ないと思う人も大勢いるとは思いますが、ACCやAHBといった機能単体でも9万円だす価値はあると考えます。後付できないことを考えると、是非つけておくべきと思います。
ITS Connect
交差点に設置された路側装置と通信を行い、交差点の歩行者・車両・信号情報を受信できる機能。左折先に歩行者がいる、他車が近づいてくる、信号が変わるまでの時間などがマルチインフォメーションディスプレイに表示される、等の機能がある模様。そもそも、交差点に路側装置がなければ意味がない機能。
試乗時に、一度だけ装置がある交差点にはいったときは、信号が変わるまでの時間が表示されました。表示されればうれしいけど、特にいらないなとも思います。
また、ITS Connectを装着した車同士でも通信できるため、通信機能を利用したレーダークルーズコントロールが実現できます。ただし、これも搭載した車両が増えないことにはどうしようもない機能。
現状はまだまだ設備が整っていませんのでこの先5年くらいは不要な機能かなぁと思います。ただし、愛知、東京の販売店ではTSS P装着車両にはITS Connectを無料でつけてくれるそうです。(2016年1月現在)これが原因で納期が遅れているという噂もありますが。
無料ならつけていいけど、わざわざ3万近く払ってまでつける必要はないかなと思う。
ナビレディセット
ディーラーオプションナビを装着する予定ならつけておきましょう。ステアリングスイッチにハンズフリーのボタン、音声認識のボタンが追加されます。また、バックカメラも追加されます。ディーラーオプションナビならこれを装着しておけばバックガイドモニターが使用できます。
社外品のナビをつける予定なら不要かなと思います。社外品でも変換コネクタでバックカメラを使用できるケースもありますが、社外品ならもっと安くつけれるかと。ステアリングスイッチも社外品だと音量くらいしか使えないのかな。それなら、ナビレディつけなくてもついています。
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アクセサリーコンセント(AC100V 1500W)
1500Wまでの電化製品が使用できるコンセントが2個つきます。これも好みでしかないですが、車中泊好きな私には必須の機能です。1500Wならドライヤーも使えますし、車中泊した次の朝に電子ケトルでお湯を沸かしてコーヒーも飲めます。
本来の目的は非常時の給電機能ということで、災害時に停電しても車から電気をとれる機能です。備えあれば憂え無しとは言いますが、非常時給電を目的としてはつけないほうがいいかなと思います。よほどスペアタイヤの方が効果的かと。
ちなみに、従来までは6万円だったオプション価格が4万円まで下がったのでお得なオプションのひとつです。
4WDまたはスペアタイヤ装着車には装着不可です。
おくだけ充電
Qi対応(ワイヤレス充電)のスマホを充電できます。Qi対応のスマホを一生使い続けるなら便利なのでつけておいて損はないと思います。しかし、今Qiに対応しているスマホってどれくらいあるんでしょうか。個人的には有線で充電すればいいじゃんと思います。
と、当時は思っていましたが、iPhone XがQiに対応したことで一気に需要が増えそうです。
寒冷地仕様
リヤフォグランプやワイパーデアイサーがついてきます。寒冷地ならつけておいた方が良いと思います。デアイサーは結構助けられます。
まとめ
今回はメーカーオプションに絞って個人的な感想を述べてみました。私がつけるならTSS P、アクセサリーコンセントくらいですかね。でももし買うならそもそもAグレード以上にすると思うので、実質アクセサリーコンセントをつけるだけになりそう。