そろそろ納車が多くなってきたのか、町中でもよく見かけるようになった新型プリウス。
全体的なフォルムは30系と同じなので一瞬30系かなと思うと、50系だったりします。夜のテールランプはやはり印象的ですね。テールがダサいという声をいくつか聞きますが、わからなくもないです。でも自分からは見えないから特に気にならない。
本題へ。
今回のプリウスですが、カーナビで迷われている方が多くいるのではないでしょうか。なんせ、9インチを前提にしたオーディオレス状態なので、7インチナビをつけようと思うと2000円ほどのパネルが必要となります。
そんな新型プリウスナビについて考えてみます。
この記事の情報は2016年1月現在の情報です。6月現在は各社の2016年度モデルも発表されており、以下の情報と食い違うところもございますが、ご承知おきください。
何を優先して選ぶか
どのような製品でもそうですが、まずは自分の優先順位を明確にする必要があります。主に以下の項目がメインとなるのではないでしょうか。
- ナビ機能
- オーディオ機能(音質)
- 映像機能
- 車両連携
- 画面サイズ
- 操作性
- 価格(コストパフォーマンス)
ナビ機能
まずはナビの本質であるナビ機能。地図の見やすさや目的地案内の精度、検索性などがあげられると思います。昔からナビ機能というと真っ先に名前があがるのがカロッツェリア。ナビの見やすさ、案内精度では断トツとのことです。私も以前カロッツェリアのナビを使っていましたが、全く不満もなく便利に使えていました。
個人的に地図の見やすさでいくと、ゼンリン社のナビを採用しているアルパインが見やすいです。大画面モデルが多いため、地図の表示領域も大きく、コントラストもはっきりしているため、見やすいです。
また、三菱のサウンドナビ(NR-MZ100に限る)も余計な表示がないため、案内ルートがぱっと見ですぐにわかります。地図がごちゃごちゃしていると、運転中に案内ルートがぱっと見てわからない場合があるのですよね。
地図の見やすさという点で、私はアルパインか三菱が好きなのですが、いかんせんネットでのレビューからいくと、目的地案内機能がかなりのおバカさんらしいです。実際にはどちらの機種も使ったことないので、どれくらいの差があるかはわかりません。
そのため、トータルのナビ機能で見た場合はカロッツェリアが優勢だと思います。
オーディオ機能(音質)
これは言うまでもなく、三菱のサウンドナビでしょう。友人が最近このカロッツェリアのサイバーナビからサウンドナビ(NR-MZ90)に変えたのですが、全然違いました。純正スピーカーだったにも関わらず、音の解像度、質感が以前とは比べ物にならなかったです。友人が行った調整はタイムアライメントとイコライザーをちょっといじったのみとのこと。
それ以外ではハイレゾ対応を売りにする彩速ナビや独自のクラウドミュージック対応をしているサイバーナビもオーディオを売りにしていますね。どちらも普通に聞く分には十分高音質という評価が多いです。
そして、Auto Sound Webの2015年度プロダクトアワード金賞を受賞したのがアルパインのビッグX。サウンドナビが銀賞だけにかなりの高評価です。レビュー記事を読んでいると、金賞、銀賞は好みの問題とのこと。ビッグXは車種別専用設計のため、オーディオチューニングも車種ごとにしているそうです。そのため、細かく詰めれるのでしょうか。
トヨタ純正DOPナビはオーディオ機能としてはいたって普通でした。プリウスの試乗車で聞いてみましたが、普通に聞く分には特に気にならないと思います。
映像機能
ほとんどの機種はDVD再生のみ対応ですが、パナソニックだけブルーレイ再生が可能な機種があります。ブルーレイ再生を必要とするのであれば、パナソニック一択です。
サウンドナビでは、NR-MZ100Premiのみオプションでブルーレイプレイヤーを追加することができます。
ただ、ナビの画面サイズで果たしてブルーレイが見たいかというと、私としては不要かと思います。DVDでも持て余すくらい。(大体ライブDVDを音声で楽しんでるくらいです)
また、ビッグX、サウンドナビ、DOPナビはオプションケーブルを使えばHDMIでスマホなどを接続可能です。Youtubeとかそのままナビ画面で見ることもできますね。
車両連携
これはDOPナビ一択です。新型プリウスでいえば、9インチナビであれば、マルチインフォメーション画面、ヘッドアップディスプレイへのルート案内表示が可能となります。ネットで見ていると、これを決め手にDOPナビにした人が結構多いみたいですね。
画面サイズ
アルパイン、DOPナビのみ9インチの設定があります。カロッツェリア、ケンウッドには8インチナビがありますが、まだプリウスへの対応はアナウンスされていません。
しかし、9インチでも解像度がアルパインはWXGA、DOPはVGA。これは結構大きな違いあって、実際に見てみるとDOPナビは結構粗いです。まぁ、ナビで画質良くても変わらないじゃんといえばそうなのですが。
7インチで十分という人であれば、2DINワイドサイズのナビを装着可能です。各メーカーでワイドサイズ対応というと、7インチでサイドにスイッチを追加するのが定番ですが、クラリオンのワイドサイズは画面を目いっぱいに広げて、7.7インチとなっています。ワイドサイズにぴたっとはまって、ちょっとだけ大画面。
操作性
普段使うものなので操作性が良くないとイライラしてしまいますね。ケンウッドの彩速ナビはそこを売りにしていた、スマホライクな操作が可能です。ナビ画面のフリック、ピンチイン・アウトなど、今までのナビでは考えられないレスポンスです。さすがにスマホには劣りますが。
そして、その牙城を崩しにかかるのが、三菱のサウンドナビ(NR-MZ100)。MZ90から大きく変わり、操作性がかなり良くなってきています。レスポンスは若干彩速ナビに劣りますが、全然気にならないレベルです。目的地検索もすぱすぱできます。
その他のメーカーは若干レスポンスがよくないですね。特にアルパインの目的地検索時は4秒くらい待たされます。あれって意外にイラっとくるんですよね。
価格(コストパフォーマンス)
圧倒的に高いのはDOPナビ。機能、スペックは正直2年前くらいのモデル。それでも定価で、9インチなら25万ほどします。ただ、交渉次第では値引きされるのでもう少しは安くなると思います。
そして、9インチのビッグXは21万円ほど。ネットだと18万円くらいになっていますね。こちらも接続ケーブルやオプション品を追加するとDOPとそこまで変わらない値段になるかなと思います。ただ、スペックとしてはDOPよりは上。
コストパフォーマンスでいくと、ケンウッドの彩速ナビが最上位モデルでも10万円切るのでかなり良いですね。
いずれにしろ、7インチタブレットが3万円くらいで買える時代にカーナビのこの価格帯はすでにコストパフォーマンス悪いような気がしてなりません。
独断と偏見で選んだ良さそうなナビ
ここは私がいろいろ調べて候補にあげたナビを紹介します。
アルパイン BIG-X(プリウス専用) X9s-PR2
ついに発売となったプリウス専用BIG-X。
良いところ
- 社外で唯一の9インチ
- 解像度がWXGA
- オプションでステアリング連動バックカメラ接続可能
- HDMI入力端子もあり
- 音質も(Auto Sound Webでは)高評価
- 地図が縮尺100mでも見やすい
気になるところ
- 目的地案内がおバカ
- 目的地検索が遅い
- オーディオの検索機能もおバカ(というレビュー有)
- 高めの価格設定
- 連動するETC2.0が高い
- まだ発売前(アマゾンでは2月10日発売となっているぞ)
ナビ機能の使い勝手が気になりますね。ただ、実際にナビ機能使うのって、年間でも数えるくらいなんですよね。私は遠出とか車中泊旅行でよく使いますが、知らない道なのでだいたいのルートがわかればあとは適当に走ってしまう人間です。そのため、どちらかというと地図の表示領域とか見やすさ重視。ナビ機能を補助機能と割り切れば気にならないかな。
- 実際に使用したレビュー:その1、その2
- 2016年度の地図更新情報はこちら
- 2015年モデル(X9S-PR2)と2016年モデル(X9V-PR)の違いはこちら
- X9S-PR2の地図更新を実施してみた
現在は2017年モデルのX9Z-PRが発売されております
三菱電機 サウンドナビ NR-MZ100
音質重視のナビですが、MZ100のモデルになり、操作性が格段にアップしました。
良いところ
- 圧倒的な音質(ちゃんと調整すれば)
- 機敏な操作性
- 余計な表示が少ないナビ画面
- UIが結構かっこいい
- 画面表示がきれい
気になるところ
- 目的地案内がおバカ
- 7インチのため、パネルが必要
- さらに2DINでワイド対応でないため、さらにスペーサー必要
- 7インチとしては高めの価格設定
7インチで割り切れればこちらも良いかなと思いました。UIが黒背景に白で結構シックなんですよね。そして、新型プリウスはスピーカー交換が(基本的に)NGと言われているので、ヘッドユニット側で最大限のものが必要だなとも感じています。地図画面、メニュー画面もスマホライクにきびきび動くので非常に扱いやすいです。ただし、2DINサイズなので、プリウスに取り付けるためにはパネルとスペーサーが必要。
トヨタ 純正DOP9インチナビ DSZT-YC4T
純正の9インチナビ。T-Connect対応です。中身は富士通TEN製。
良いところ
- 純正で9インチ
- 長期保証もついています
- マルチインフォディスプレイ、HUDにルート案内表示
- 装着状態で納車される
- ステアリングスイッチに完全連動
気になるところ
- 解像度(9インチでVGA・・・)
- 純正価格のため高い(これ重要)
- スペック、機能が旧世代
なんといってもネックになるのは価格。価格がトータルで18万切るなら購入候補の一番手にあがってきそう。やはり車両連携は魅力的ですよね。長期保証も。
クラリオン スーパーワイドナビ MAX775W
2DINワイドサイズを目いっぱい使った7.7インチ大画面。
良いところ
- 2DINワイドをフルに使える画面サイズ
- 10万円を切る価格
- シネマサイズをそのまま表示
気になるところ
- 画質が粗い
- 地図画面でピンチイン・アウトが使えない
安めの価格で大きめの画面を手に入れれます。前まで第一候補だったけど、店舗で画面を見て、画質の粗さが気になり却下。コンセプトとしてはいいんだけどね。
現在は2017年モデルのMAX776Wが発売されております
Clarion(クラリオン) MAX776W Smart Accessリンク スーパーワイド7.7型UWVGA 地上デジタルTV/DVD/SD 200mm AVナビゲーション MAX776W
番外編 スマホ・タブレットをナビで使う
最初考えていました。2DINにアンプだけ積めば使えるじゃんと思ったのですが、やはり無理があるような気がしてきて断念。
良いところ
- 低コスト
- 無料で地図更新
- スペックが高い
- いろいろなナビアプリあり
気になるところ
- 常時使っていると熱暴走が起きる
- 固定するのが一筋縄ではいかない
- 操作性が悪い(オーディオ切り替えにホーム戻って、アプリ選択して・・・)
一時的にナビ機能を使うのであれば、Yahoo!カーナビで十分事足ります。しかし、常時地図表示とか音楽聞きたいとかDVD見たいとか考えると、やはりカーナビ購入したほうが満足度が高いと思います。コスト的には安く済みますが、いろいろ使い方に無理しなければいけません。それが気にならない人にはぜひおすすめします。
まとめ
- 新型プリウス専用のBIG-Xは9インチならおすすめ
- サウンドナビもやっぱり気になる
- でも純正スピーカーだから拡張性低いしなー
- スマホを常時カーナビ代わりに使うのは無理がある