2月に納車されて以来、毎日の通勤往復40km、遠くへの出張、週末の小旅行など、結構な距離を走ってきました。そのおかげで、3か月経ったGWには5000km突破。そして、すでに6000km突破しております。
ここらで一通り走ってみて、納車前の期待と比べてどうだったかという観点でレビューしてみたいと思います。
車両スペック
- グレード:Aツーリング
- 駆動方式:2WD
- カラー:アティチュードブラックマイカ
- 内装色:クールグレー
- メーカーオプション:
アクセサリーコンセント
ITSコネクト
ナビレディパッケージ - ディーラーオプション:
本革コンソールトレイマット
フロアマット(ラグジュアリータイプ)
サイドウインドゥモール - その他:
プリウス専用BIG X(アルパイン、ナビ)
ラゲッジマット(マットラボ)
DRY-WifiV5d(ユピテル、ドラレコ)
◎期待通り!
まずは納車前に期待していたことでその通りの結果だったこと。
燃費
これは言わずもがなです。現在ODOでの平均燃費が25.8km/Lです。前車が8km/Lくらいだったので単純に3倍くらいにはなりました。おかげさまで、月に3回は給油していたのが、今では1.5回くらいに減っています。乗れば乗るだけプラスになるというやつですね。
ただ、前述の平均燃費が25.8km/Lという数字に対して、カタログ値をみると思ったより低いなと思われる方もいらっしゃるかもしれません。いや、私も実際そう思いますし。おそらく最大の要因は、納車が寒かった2月だったことと、メインの通勤路があまり燃費がよくならない環境だからだと思われます。
納車当初は通勤路での往復燃費は20km/L前半くらいでした。最近でようやく28km/Lくらいまであがってきたので、おそらく今後はもっと伸びると思います。それにつられて平均燃費もどんどんあがってくるでしょう。
ちなみに、高速道路での燃費もそれほど遜色ない数字がでます。名古屋から浜松を往復したときは平均30km/Lほどでたと記憶しています。EV走行可能車速が高くなったのが大きいかなと思います。100km/hでもEVになりますからね。
レーダークルーズコントロール(全車速追従)
高速道路での走行がかなり楽になりました。110km/hくらいに設定しておいて100km/hくらいで走っている車についていくとかなり楽に走れますし、燃費も良くなる気がします。ただし、本当に燃費を気にするならクルコンは使わないほうがいいです。自分でアクセル制御すればEVで走れるところでも定速走行のためにエンジンを回してしまうことが多々あります。
前までは、あまり大きな声をだして言えませんが、それなりに結構な速度で追い越し車線をばりばり走っていましたが、今となっては手ごろな速度の車にクルコンで追従していくことがほとんどです。
アクセルへの注意を少し減らして他に注意を向けれるので安全にも少しはつながるかな。でも常時足はブレーキの上ですが・・・。
ちなみに、一般道での使用はあまりおすすめしません。先行車が左折するなど、減速、加速する場面が多々ありますので、定速走行するというクルコンの利点が生かせません。そして、加速、減速のフィーリングが少し急に感じます。ある程度車間があいてれば自然な加速、減速となりますが、一般道での通常の車間だと大体が急加速、急減速になります。そのため、精神上あまりよくないです。
あとは坂道ですね。上り坂で先行車が登り切って下りに入ると一瞬だけ先行車がいなくなって設定速度まで急加速しますが、自車も下りにはいって先行車を見つけると急減速します。原理的にはどうしようもないのだろうけど、ちょっとビビります。
クールグレーの内装
私は服とか靴でも無難な色を選ぶタイプです。前の車も外装シルバーの内装黒でした。しかし、今回は室内が明るくなるといううたい文句を基に、クールグレーの内装を選んでみました。これは大正解です。
単純に見た目がかっこいいというのもありますが、やはり室内が明るく、広く感じます。黒内装だとちょっと圧迫感があるかなという感じがしましたが、クールグレーの内装にはそんなところはありません。
ただし、汚れは少し気になりますね。すでにシートが汚れてしまった・・・。
シートヒーター
ツーリングを選んだ最大の理由がこれ。知人や同僚からシートヒーターは便利だよ、と言われまくったのでかなり期待してました。これまた大正解です。
納車直後は通勤時間帯の気温が0℃とかの時期だったので早朝から重宝しました。エアコンだと温まるまでに時間がかかりますし、やはり若干燃費にも影響がでます。シートヒーターは電気で熱線を温めているだけなので燃費への影響は皆無です。そして、すぐ暖かくなる。
正直言えば、シート部分だけ温かくて他が寒いなという時もありましたので、シートヒーターだけでエアコンいらず、とはならないと思います。ただ、すぐに暖かくなるのはとても便利です。
マルチインフォメーションディスプレイ
いろんな表示を切り替えることができます。エコウォレットとか誰が使うんだよ、と思っていましたが、これに関してはほとんど使っていません。ただ、日付別に走行距離と燃費が見れるのはとても便利に使っています。日々の移り変わりでいつ長距離運転したかなとか眺めるのが楽しくなってきた(笑)
シート
新開発のシートということで長距離運転でも疲れ知らずといううたい文句でした。これまた期待通りの疲れ知らずなシートです。疲れ知らずというと誇張しすぎではありますが、前車でシートサポーターなどを2重につかっていた私が、今は何も使っていません。腰痛持ちで、長距離運転すると腰が痛くなっていましたけども、200kmほどの連続走行でもほとんど痛くなりませんでした。
でも欲を言えばランバーサポート機能は欲しかった。
社外品の多さ
発売直後からさまざまなメーカーからどしどしとアクセサリーが販売されてきていますね。ようやくヤックからも専用アクセサリーが販売されるとのことで、今後も期待できそうです。徐々にカスタマイズしていきたいですね。
×期待はずれ
期待はずれというか、ちょっと残念だったところです。
静粛性
TNGAという新たなプラットフォームを用い、剛性があがったとか静粛性が高くなったとか言われていますが、300万円ほどの車には違いありません。メディアなどで煽りすぎている感じもあり過度の期待を持ってしまいました。何度も言いますが、しょせんは300万円ほどの車です。クラウンやレクサスのような静粛性は期待してはダメです。30系のプリウスと比較すれば高くなったと感じると思いますが、絶対的にはやはり大衆車だと思います。
ただし、同僚はレクサスNXと比べると同じくらいじゃないか、とは言っていましたが。
レーンディパーチャアラート(車線逸脱警報)
よくわからないくらい反応します。全然レーン踏んでないところでも反応します。一般道だとウインカーつけずに車線をまたいでしまう場面もあると思うのでそういう時はちょっとわずらわしいですね。マルチインフォメーションディスプレイの設定でON/OFF切り替えれるので、一般道ではOFF、高速道路ではONにして使っています。
プリクラッシュブレーキシステム
いわゆる自動ブレーキというやつです。これの何が残念だったかというと、結構反応します。今のところ4回くらいマルチインフォメーションディスプレイに「ブレーキ!」と表示されました。
そのうち2回は先行車がお店にはいろうと左折しているときです。こちらとしては自車の速度と先行車の曲がり具合を見て、そこまで減速は不要だろうと思っていたのですが、センサーが反応して自動でブレーキがかかりました。まぁ、これは私にも若干の過失があるので仕方がないですね。先行車が曲がる途中で停止する可能性もあるので。
あとは急な曲道でもガードレールに反応していました。これも原理的にはどうしようもないのでしょうかね。ただ、「ブレーキ!」と表示されてもアクセルを踏み続ければブレーキはかかりませんので問題ありません。ただ、いきなり表示されると少しドキドキしてしまいます。
インテリジェントクリアランスソナー
この機能というよりは、この中のひとつの機能に限った話です。巻き込み防止機能と言って、駐車場からの発進時、隣の駐車車両を検知して、右左折するときにぶつかりそうになったら警報が鳴る機能です。その機能のために車両横側にセンサーがついているのですが、有料駐車場のゲートの精算機に反応して警報が鳴りました。なんで警報が鳴っているのか全然わからず最初はドキドキしましたね。
シート表皮
ツーリングにすると合皮シートになるのですが、噂通り、むれますね。見た目はクールグレーに青ステッチでかっこいいんですけど、むれます。おしりと背中がむれます。とにかくむれます。夏場が怖い。
アティチュードブラックマイカ
傷や汚れが目立ちます。いや、まぁ当たり前なのですがね。黒は傷や汚れが目立つと言われまくっているし、それをわかったうえで選んでいるので自業自得ではあります。常に洗車したくなる見た目。うむむ。
9インチナビ
これは残念というより、自分の判断が甘かったという反省です。確かに大きくて見やすくて綺麗だけど、7インチで十分だったなぁと思う。というか、差額で家のテレビを買い替えればよかった・・・。すみません、プリウスとあまり関係なくて。
☆思ったより良かった!
全然期待していなかったけど、これ使えるじゃん、便利じゃんというものです。
オートマチックハイビーム
自動でロービームとハイビームを切り替えてくれるのですが、かなり使えます。切り替え精度も結構高く、ちゃんと対向車がくれば確実にロービームにしてくれます。明かりが多い市街地であればロービームのままですし、必要な時にハイビームになってくれるのでとても便利ですね。某マガジンXで酷評されていましたが、そんなことは全然ないと思います。まぁ、自分でハイビームにしたいときがちょっとめんどくさいというのはありますが、トータルで見て便利な機能です。
インテリジェントクリアランスソナー
またまた登場です。メインの機能として、周囲に障害物がある場所でブレーキとアクセルを踏み間違えた際に自動でブレーキがかかる機能があるのですが、それが活躍してくれました。
友人宅へ行った際に、駐車場がとても狭くギリギリまで詰めなければいけませんでした。アクセルを調整しながらバックしていたのですが、ちょっと踏みすぎてぶつかりそうになった時に「ブレーキ!」と表示されて、止まってくれました。いやぁ、よかったよかった。へたくそ運転手にはとてもありがたい機能です。
後席
発表当初から後席の居住性についていろいろと批判的な意見がありましたが、後席に乗った友人や同僚の意見を聞くと、全然問題ないそうです。むしろ、前よりも座り心地がよいとのこと。これも期待以上でした。
ブラインドスポットモニター
あまり気にしていなかった機能ですが、車線変更時に便利に使っています。やはり死角になる部分があるのでこれを目安に車線変更します。とはいえ、怖いのでこいつを確認しつつ、直接目視確認も行いますが。
スピーカー
納車当初はちょっと残念な音質だなぁと思っていましたが、エージングが進んできたのか、今は結構まともに聞けるようになってきました。最初のボーカルだけ前に出てきて低音が沈んでいるようなアンバランスな音は今はなく、程よくボーカルが主張するけどバランスの良い音質です。あー、スピーカー交換したい。
まとめ
トータルで見ると大満足です。もちろんこれ以外にも小さな不満点は多くありますけど、期待していたところが期待通り、それ以上な出来だったので満足度はかなり高いです。
その満足度の高さの大半を占めるのは燃費だとは思います。それでもこのご時世、燃費の良さによるメリットというのはトータルの維持費にも関わってくるのでかなり大きいと思います。それから数々の先進機能も満足度は高いですね。まぁ、発展途上な部分も多く、弊害もあるにはあるけど、十分機能していると思います。
あとはリコールがでないことを祈るだけですね。また、思いついたら追加していきます。今後も定期的にレビューできたらと思います。