ブログ始めて以来、いくつか商品レビューしてきましたが、今回は初のレビュー依頼をいただいての商品レビュー記事を書きたいと思います。
今回縁あってレビューのご依頼をいただいたのはPAPAGO JAPAN株式会社様のドライブレコーダー「GoSafe S30」です。あまり聞きなれないメーカーかもしれませんが、高性能で多機能なドライブレコーダーを販売するメーカーです。
そもそもドライブレコーダーって?
ドライブをレコードするカメラです。そのまんまやんけ。
車両にカメラを取り付けて周囲を録画しておくものです。どんなメリットがあるかというと、事故を起こしてしまったときに発生時の状況を映像として残すことができます。
信号の色、対向車・自車の状況って基本的には記憶に頼るしかないですよね。いざ事故を起こした後に聞かれても明確に覚えている人はほとんどいないと思います。そのため、どのような状況で事故が起きてしまったのかを明確な証拠として残す必要があります。
そういう時に活躍するのがドライブレコーダーです。前方のみではありますが、カメラが常時記録していますので、事故当時の状況も映っている範囲は明確に残ります。最近では後方にもつけている人もいるそうです。これにより過失割合を主張することもできるんですね。もちろんその逆も然りですが・・・。
私の主用途
主に事故時の状況撮影のために使われることが多いですが、私のドライブレコーダー購入目的は旅行時の記録用です!GPS付きのドライブレコーダーを付けておけば、旅程もGPSでたどることができますし、海岸線や山道などの景色が美しい道を映像で残すことができます。
私はドラレコ映像と写真をまとめて保存していますので、たまに見返すとその当時の状況が思い起こされて楽しくなります。これ、旅行好きな人は絶対はまりますよ!おすすめです。
昔はデジカメをなんとか車両に固定してよく撮影したものですが、今はドラレコがあれば簡単にきれいに常時録画ができてしまいます。うれしいですね。
ドライブレコーダーはこんな人におすすめ
以下のような方は、ドライブレコーダーを検討してみてはいかがでしょうか。
- 事故時にあいまいな主張により過失割合が不利になったことがある
- 事故を起こした時が不安でしょうがない
- 自分の運転がどんな状態か把握したい
- 昔は地図にマーカーで旅程を記録していた
- 運転しながらハンドルを握らずデジカメで前方を撮影したことがある(絶対こんなことしちゃダメ!!)
- フロントカメラが鷹の目みたいでかっこいいと思っている
PAPAGO GoSafe S30
PAPAGO!社は主にドライブレコーダーを販売しているメーカーです。本製品は2016年2月発売の最新モデルです。同等の製品としてGoSafe S30PROがありますが、S30が店頭販売モデル(全国のイエローハットで販売)でS30PROが通販モデルとのこと。違いとしては、S30PROには吸盤マウントと16GBのSDカードが(S30は8GB)付属されます。
本モデルの最大のポイントはSONYのExmor CMOSセンサーを搭載していることでしょう。
具体的な型番が不明のため、どれくらいのものかはわかりませんが、Exmor CMOSセンサーと言えば、iPhoneやXperia、Galaxy等の主要スマホのほとんどに搭載されているイメージセンサーのシリーズです。F1.9のレンズと組み合わさって、高画質に期待が持てます。
その他の特徴としては以下の通り。
- プレミアムコンパクト(縦55.0×幅54.2×奥行き25.8 (mm))
- 広角135°&明るいレンズF1.9搭載
- 安全機能搭載(速度制限標識警告、出発遅延警告、ドライバー疲労警告、ライト点灯忘れ警告)
- フルHDで高画質
- 露出(EV)調整可能(7段階)
- 動体検知モード、タイムラプス監視モード搭載
詳細なスペック等の機能説明はPAPAGO!社のGoSafe S30の製品紹介ページを参照ください。
本製品は非常に多機能なため、今回は基本機能の走行状態を録画する機能のみのレビューとしてます。その他機能としては、Car-Accessorys-News.com様が「GoSafe S30 PROレビュー」として詳細なレビュー記事をアップしておりますので、ご参考にしてください。
開けてみよう
じゃん。パッケージはシンプルですね。側面はオレンジでちょっと目立つ感じです。パッケージでもSONY製CMOSセンサーを大々的にうたっていますね。
さて、では開けていきましょう。まずふたを取りますと、本体がでてきます。
第一声は、「小さっ!」でした。いや、本当に小さいんですよ。
見てください、この小ささ。と言っても比較対象がありませんが。約5.5cmの正方形で、重さは約46gです。小さくて軽い。
付属品を確認します。
- 本体
- microSDカード(8GB)
- 取り付けブラケット
- 電源シガープラグ(約4m)
- 説明書
ちゃんと全部入っていました。当たり前か。
本体をじっくり見てみる
さて、付属品が確認できたところで、本体をじっくり見てみます。
2インチのTFTカラー液晶です。スイッチは4つ。緊急録画ボタン、上下ボタン、OKボタンですね。画面に応じて機能が変わります。設定が終われば基本はスイッチ触りません。
本体上側。左からオプションのGPSアンテナ用、電源用USB端子、SDカードスロット、AV OUT端子。AV OUT端子がついているので、AV入力端子があるナビなら外部接続機器として表示させることができますね。
側面。電源ボタンと作動インジケーターがあります。反対側は何もなし。
取り付けてみよう
それでは早速プリウスに取り付けてみましょう。
まずはブラケットを本体に取り付けます。カチっと手ごたえあるまでスライドさせましょう。
続いて、初期設定を行うため、電源を接続します。
まずはシガーソケットにプラグを差し込みます。長さは十分ですが、プラグの大きさが目立ちますね。今回は仮付のため、コードは隠さずにむき出し状態です。
USB端子を本体に取り付けます。しかし、このケーブルがSDカードスロット側へ折れ曲がっているため、SDカードスロットをふさいでしますのです。なんてこった!通常使用であればほぼ抜き差しすることはないでしょうが、常に映像をチェックするために頻繁に抜き差しする方は要注意です。
気を取り直して、エンジンスタート。数秒後にS30も電源ONして初期設定が始まります。
まずは言語設定。もちろん日本語ですよ!
続いて、日付、時刻設定。日付の表示方式も選べるのですね。GPSアンテナが接続されていれば、日付、時刻は自動受信になるのかな。
では、車両に取り付けましょう。テープの剥離紙をはがしてガラス面にピタっとつけるだけ。非常に簡単。あとは角度調整していい画角ポジションにしましょう。上下左右に角度調整ができるため、ガラス面への取り付けはそれほどシビアにならなくても大丈夫そうです。今回は車検標章の隣に取り付けることにしました。
参考までに、プリウス純正ミラーとの大きさ比較。十分ミラー裏に隠れてしまう大きさです。ちなみに、後ろに映っているのはユピテルのDRY-WiFiV5dです。
運転席からはミラーに隠れて視界の邪魔にもなりません。
使ってみよう
早速使ってみました。設定は初期設定のまま。
動画は5分を1つのファイルとして区切って保存されます。そして、容量いっぱいになると古いものから上書きされていきます。1ファイルの容量は大体450MB前後。HP上ではフルHDで1時間20分とありますので、公表通りの時間は保存できますね。
記録映像
実際の画質を見ていただくのが一番手っ取り早いと思いますので、時間帯で分けて動画をアップしました。
まずは日中での使用。さすがにデジカメで撮影したような動画とまではいきませんが、鮮明に映像が記録されています。対向車は、相手もある程度の速度で走っているので正直ナンバーまではわかりませんが、2車線でここまで映っていれば十分証拠映像として残せると思います。もちろん旅の思い出にも。
気になったのはプリウスのクールグレー内装。ガラスへの映り込みが激しいですね。これは車両として残念。
続いて、夕方での使用。薄暗くなれば見え方が変わるんじゃないかと思いアップしましたが、録画映像見てみると日中とほとんど変わりませんね。実際の感覚としてはもっと薄暗く感じていました。明るいレンズのおかげで映像が明るくなっているのだと思います。
続いて、夜での使用。ライトで照らされたところはしっかりと見えます。映像の乱れが少ないですね。ノイズが少ないというのでしょうか、滑らかに映像が流れていきます。変な色味にもなっていませんし、見やすい映像として記録されています。
おまけで、雨の日の夜での使用。晴れの夜とほとんど変わらないですね。ガラスに付着した雨粒がとてもクリアに記録されています(笑)その分見づらさは増しますが、逆にS30の映像の鮮明さを表しているようにも思います。
専用再生ソフト
記録された映像は.MOVのファイルとして保存されます。そのままでもメディアプレイヤーで再生することはできますが、専用の再生ソフトのGOLiFE Playerがとても使いやすいのでそちらで再生することをおすすめします。
左コラム上段に指定フォルダ内のファイル一覧、左コラム下段はGPS情報です。今回はGPSつけていないので情報なし。おそらく地図が表示されます。右コラムは映像とその下段が各種情報。シンプルな構成でわかりやすいです。
ちなみに、ユピテルの映像データもしっかりと読み込めて再生できました。しかも、GPS情報に基づいた地図表示もできます。ただし、スクリプトエラーがでますが。(再生は自己責任でお願いします)
その他機能
主に速度制限標識警告、出発遅延警告が作動しました。ドラレコ本体の画面に表示されるため、もしこの機能を使いたい場合は液晶画面が見えるようにドラレコを配置しましょう。私はミラー裏に隠してしまったので運転時は全く見えませんでした・・・。
速度制限標識警告
道路上にある○に数字が入った制限速度を案内する標識を認識してドラレコの画面に表示してくれます。日中はしっかりと標識があるところで作動しますが、夜はほとんど認識しないですね。時には30km/hを70km/hと誤表示することもあります。あまり使わない機能かな。すぐにオフにしてしまいました。
出発遅延警告
これはいいですね。信号が青になった後に、先行車が発進したタイミングで警告ブザーが鳴ります。道端の美人や猫や犬やフェレットに見とれてしまっていても、後続車からクラクションを鳴らされなくて済みます(笑)ただ、ちゃんと発進しても作動してしまいます。ここらへんはやはりそれほど精度は高くできないですよね。取り付け位置にもよるかも。
使用感まとめ
最後に今回使用してみて感じたことをまとめます。ただし、あくまでもプリウスに取り付けて、私の主用途(旅程記録)として考えた場合の使用感ですので、ご承知おきください。
よかった
画質がきれい
日中も夜間もとてもきれいに撮れます。事故時の記録としてはこんなに画質いらないでしょと言われる方もいるかもしれませんが、旅程記録派としては高画質過ぎるのは大歓迎です。特に夜間の映像の滑らかさは素晴らしい。○十年前のものとは雲泥の差です(そりゃそうか)。
コンパクト
車内をすっきりとシンプルにしておきたい人間としては、ミラー裏に隠れてしまうコンパクトさは大変うれしいですね。小ささだけで考えれば他にももっと小さいのはありますが、この画質でこの小ささは唯一無二ではなかろうか。
付加機能が多い
和製ドラレコですとあまり見かけないですが、付加機能が多いです。特に出発遅延警告には何度か助けられました。いや、そもそも脇見すんなよっていうことですよね。・・・・だって道端に子猫が・・・。是非ユピテルもファームウェアアップデートでV5dに搭載を。いや、無理か。
専用再生ソフトが使いやすい
画面構成がとてもシンプルで使いやすい。どうしても多数のファイルに分割されてしまうため、サムネイルで一覧されているとどのファイルかの目星がつけやすい。そして、GPS情報も同時に見れる。今後はこれ使います。
角度調整の幅が大きい
取付後も上下左右に角度調整できるため、ガラス面への貼り付けをそこまで慎重にやらなくても大丈夫。調整も簡単にできるし、かといって走行中の振動で角度が変わることもありませんでした。これはGJ!ユピテルも見習ってほしい。
AV OUT端子がある
私のアルパインナビにはAV入力端子があります。もう少し早く知っていればつなげたのに!そうすればナビ画面でドラレコの映像が見れる。いや、何がうれしいかと聞かれると何とも答え難いですが・・・なんかうれしかったのです。
残念だった
電源USBケーブルがSDカードスロットをふさぐ
旅程記録派としては地味に痛い。SDカードへの記録時間は限られているため、旅行中はほぼ毎日SDカード取り出してデータをバックアップとるんですよ。そうなると、毎日抜き差しするわけでして、そのたびに電源外してSDカード出し入れするというのは、手間としては小さいけど、やっぱり煩わしいと思ってしまう。
通電中に誤ってSDカードを抜いてしまうのを防ぐためという理由(通電中に抜くと最悪データ破損しますからね!)でこのような形状になっているとのことですが、私個人の利便性を考えると残念でした。通常用途で、SDカードを一度挿入したらほとんど抜かないよ、って人には全く関係ない話ですが。
電源ケーブルがごつい
本体は小さくて美しいのに!!惜しい。特に私のプリウスのシガーソケットは白便器のところについているので黒いプラグは、その大きさもあって目立ちまくりです。やはり常時接続しているものは常時電源をとるようにしましょう!そう心に誓いました。
GPS内蔵でない
同価格帯のドラレコを見るとGPS内蔵のモデルも半数くらいあります。そうなると、やはり内蔵でいてほしかったなぁと思います。旅程の記録にGPSは必須なのです。映像を見返した時にどこの道だったか瞬時にわかりますし、旅の記録にもなります。GPSユニットは別売りで4,000円ちょっとですか・・・。それに、GPSユニットを後付しようとするとその分取付が大変です。私のようなにわか自動車ファンにとってはドラレコ単体で精いっぱいなのです。
総評
本製品はネット価格で大体2万円ちょっとです。2万円台のドラレコは価格ドットコムで見てみると大体7製品ほど。前後数千円も含めると20製品くらいはあります。その中で、このS30がどのような差別化されているかと考えたときに、やはり高画質と多機能の2点があげられると思います。
1つ目の高画質は、SONY製イメージセンサーとF値1.9レンズの違いがはっきりと表れています。日中はそれほど差を感じられませんが、夜間の映像は違いがはっきりでます。日中、夜間ともにノイズの少ない映像をだせる機種はそうないと思います。ただし、他のドライブレコーダーも、本製品よりは画質が落ちたとしても単体の画質としては十分なものがたくさんあります。
そして、もう一点の多機能なところは、出発遅延警告やライト点灯忘れ警告などの付加機能です。これほど機能が多いドラレコは2万円台のドラレコではないでしょう。ただ、それぞれの付加機能もあくまでもカメラ単体で実現しているため、それほど精度は高くありません。過度な期待は禁物です。
以上のことを踏まえ、本製品がおすすめの方はこんな人ってのを考えてみました。
- とにもかくにも画質良く映像を残したい
- コンパクトさと画質の良さを両立したい
- いろんな運転支援機能が欲しい
- PAPAGO!という社名が気になる
- たまくま倶楽部のファンである
GPS内蔵オールインワンモデル「GoSafe S30SE」販売開始
上記モデルにGPSユニットが付属された「GoSafe S30SE」が2017年3月3日より販売開始となりました。スペシャルエディションですね。きっと。
単純に、S30とGPSユニットがセットになった製品とのことです。それで、お値段税込み19800円!安い!もともとS30自体は2万円超えの価格で、GPSユニットが4千円ということだったので、それがセットで19800円となると、破格の値段ですね。
なお、S30SEは通販専用商品ということですのでお気をつけください。そこいらのカーショップでは取り扱っておりません。また、限定販売とのことですので、在庫なくなり次第終了でしょう。
S30自体はドラレコの性能として必要十分な機能ですので、探していた方はこれを機会に購入しても良いのではないでしょうか。Amazonならさらに安く買えますね!
PAPAGOドライブレコーダー専用GPSアンテナ A-JP-RVC-2 対応機種 GoSafe118 / GoSafe372 / GoSafe 381/S30 A-JP-RVC-2