鳴り物入りで開始したDMMバヌーシー。
開始した2017年8月5日当初は話題にもなり、ニュースなどでも取り上げられていました。私も期待を込めてニンフの2015を一口購入しました。
しかし、そこから1ヶ月経過しまして、バヌーシーはどうなっているでしょうか。
各募集馬の残口数
一番わかり易い指標はどれだけ一口購入されているかということでしょう。馬ごとに見ていきたいと思います。(ワナダンス2015であるアイワナシーユーは募集締め切ったため口数確認できませんでした)
なお、以下の数字はすべて2017年9月11日時点です。
2歳馬(2015年生産馬)
- ベネンシアドール2015:1170口(残口数:8762口)
- サビアーレ2015(ディープシャイン):1188口(残口数:8710口)
※9月19日募集締切予定 - ニンフ2015:447口(残口数:9427口)
1歳馬(2016年生産馬)
- ワナダンス2016:212口(残口数:9745口)
- タミーン2016:283口(残口数:9630口)
- ゴッドフェニックス2016:287口(残口数:9615口)
- ラヴズオンリーミー2016:455口(残口数:9472口)
当歳馬(2017年生産馬)
- ディヴィナプレシオーサ2017:188口(残口数:9807口)
- シュガーハート2017:212口(残口数:9784口)
サービス展開
サービス部分は当初言っていたとおりの情報提供はなされているでしょうか。
これについては合格点といってもいいのではないでしょうか。私の出資馬のニンフ2015で言えば「近況」の更新頻度は週に4回は必ず行われています。そして、それぞれにムービーもついているので愛馬がとても近くに感じれます。他の馬についても同じくらいの頻度で更新されています。
私自身は一口馬主が初めてなので他のクラブがどうなのかはわかりませんが、これだけ更新していただければ十分かなと思います。これが入厩後にどうなるのかが気になりますが。
また、サビアーレ2015に関しては育成牧場へ調教を見学へ行くツアーも計画されていましたね。その様子はFacebookから動画で見ることができるので行けなかった人でも楽しめますね。
現状を考察
DMMバヌーシーの現状は正直いって芳しくない状況だと思います。
最安値の1万円で募集されていたワナダンス2015(アイワナシーユー)でさえも、残口数5703くらいそうなので実質売れているのは4000口くらいというとこです。(Googleのキャッシュ機能で9月5日23時時点のキャッシュで見ました)
他の馬に至っては1000口ちょっとしか売れていません。現状は完全にビジネスとして失敗していると思います。
では、なぜそのような状態になっているのか。
それについては、サービス前の記事でも書きましたが、やはり「高い」ということだと思います。
1万円って高いですよ。その上、出資しても実際にデビューするまで何ヶ月とかかります。しかも、デビューしても全然勝てない可能性がかなり高いです。
インタビューで、ソシャゲの課金と同列で話していましたが、課金と一口の出資って全然別物ですよね。
ソシャゲの課金はすぐに効力がでます。例えば、強いアイテムだったり、レアなキャラクターだったり。すぐ結果がわかって、かつその瞬間はプラスに働くものが必ず手に入るからたくさん課金する人がいるわけです。
一口への出資って、必ずしもプラスに働くわけでもないし(下手したら未勝利で引退するようなマイナスイメージになる可能性も含んでいます)、その効力はすぐに実感できません。出資したからといって、何か特別なサービスを受けれるわけでもないんですよね。(馬名決定に応募できるくらいか)
それらに対して、いきなり1万円もお金だせますかね。
そして、何度も言っていますが、特別感がないんですよ。出資してオーナーになったぞ、っていう特別な証がほぼないに等しい。
近況動画や見学ツアーとかも誰でも見れるし、誰でも応募できます。つまり、出資した人が受けれる特別なサービスはありません。馬名を応募できるくらいですが、それも一人だけしか特別感味わえないですからね。
ただし、提供するサービスは良い
一方で提供するサービスとしては満足のいくものではないかと思います。
これだけ近況を更新してくれるのはDMMだからこそできるのかなぁとも感じます。どんどんITを取り入れてリアルタイムな情報展開を目指してほしいです。
一口馬主だけどここまで愛馬が近くに感じられるってなかなかないんじゃないでしょうか。私は初の一口馬主なので、他のクラブがどうなっているかは知りませんが、これだけの情報量って他にありますかね。
今後はこうした方がいいのでは
上記のように否定的な意見を並べていますが、他の一口馬主が高いと感じる私にとってはバヌーシーって非常にうれしいんですよ。
そのため、私自身がより楽しめるように、私利私欲に特化した意見を述べたいと思います。
ターゲット層を変えるべき
もうターゲット層を変えちゃいましょう。私のように競馬は長くやっていてめちゃくちゃ好きなんだけど、一口馬主って月々お金もかかるし、手が出せていない人ってたくさんいると思います。そういう層をターゲットにしてはいかがでしょうか。
そういう人にとって見れば、バヌーシーのシステムって結構魅力的だと思います。最初しかお金かからないし、近況動画を見てるだけでも愛馬が近くに感じれてうれしいです。
競馬をある程度知っている分、自分でかってに妄想を膨らませますから、リピート率も高くなると思います。どんな馬にでもロマンを持てますからね(笑)一般の人だと、最初に全然勝てなかったらそこでやめてしまうんじゃないかと思います。
特別感の創出
これは何度も言っていますが、もっとオーナーであるという特別感をだせないものでしょうか。
株主であれば、株主総会で意見を言えたり、株主優待を受けることができます。一口馬主も、ローテーションに意見を言うなんて野暮なことは言わないので、株主優待的な特別なサービスがあってもいいと思います。
一口オーナー限定の近況動画とか、限定観戦ツアー&口取り式出席付きとか。ファン心をくすぐるサービスを提供していくことで、他の馬にも出資しようかなという思いもでてくるものですよ。
まとめ
ほとんど内容がサービス前に記事にしたものと変わっていない(笑)
自分の考えが完全に当たっているとは思いませんが、現状を見る限りはやはり何かが不足しているのかと思います。そもそも、一頭もデビューしていない状態で評価するのも難しいですが。
正直、この状態で今後出資する人が増えていくイメージが見えてきません。よほど所属馬が活躍すれば別だとは思いますが。
私のような競馬ファンにはぴったりな一口馬主クラブだと思いますので、ぜひとも出資者が満足できるサービスを提供していってほしいです。