50系プリウスに3年で55,000kmに乗りました。そうすると、いろんな消耗品が交換時期を迎えてきます。
消耗品の中でも非常に重要なのがタイヤ。車と地面の唯一の接点です。地面の挙動はすべてタイヤから伝わってくると言っても過言ではありません。ツルツルのタイヤを履いていると雨の日にスリップしてしまい、大事故になりかねません。
非常に重要な部品であるというのはわかっているが、交換すると大体は一気に4本交換となるためとてもコストがかかる。そんな葛藤を生み出す部品でもあります。
今回は、すでにスリップサイン間近のタイヤを履いている私が調べたタイヤの中からおすすめを紹介しつつ、自分が買い換えるタイヤを決めた話です。
現在の私のタイヤ
私のプリウスは純正からタイヤ交換していません。雪がそんなに降らない地域であるため、スタッドレスもはいていません。定期点検時にローテーションしているくらいでしょうか。
50系プリウス Aツーリングの純正装着タイヤは「ブリヂストン TURANZA 215/45R17 87W」というタイヤになります。
タイヤの状態
私のタイヤはすでにツルツルに近い状態になっています。赤枠部のスリップサインまであと1~2mmくらいでしょうか。
4本すべてが均等に同様の状態になることはなく、偏摩耗といって、荷重がかかっている場所を中心に削れていきます。とはいえ、4本とも同じような状態の箇所を探すことができました。
この状態でも走れなくありませんが、危険なこと間違いなしです。そのため、タイヤを交換しようと思います。
自分の車にあったタイヤを探すには
タイヤを探そう!と一口に言っても、どうやって探せばいいでしょうか。カスタムパーツ等は、「50系プリウス専用!」とか「適合車種:50系プリウス」とか書いてあるのでわかりやすいですが、タイヤにそういった記載はありません。(一部書いてある場合もありますが)
タイヤは統一規格がありますので、自分の車にあった規格のタイヤを購入すれば装着可能です。そのため、タイヤを探すステップとしては
- 自分の車のタイヤサイズを調べる
- 調べたタイヤサイズの商品を探す
という2ステップ踏む必要があります。それぞれの調べ方を見ていきましょう。
1、自分の車のタイヤサイズを調べる
これにはいくつか方法があります。一番簡単なのは、自分の車を確認すること。
自分の車のタイヤを見てみてください。「215/45R17 87W」のような数字とアルファベットの羅列が書いてあると思います。これがタイヤサイズとなります。
この羅列のなかで重要なのは「215/45R17」の部分です。これがいわゆるタイヤサイズというものです。これは「215」「45」「R」「17」という4つに分解することができます。それぞれの意味は以下のとおりです。
- 215=タイヤ幅(単位:mm)
- 45=扁平率(単位:%)
- R=構造(現在のタイヤのほとんどはラジアル構造なので「R」と表記される)
- 17=リム径(単位:インチ)
以上の情報があれば、ひとまずタイヤを探すことが可能です。
ちなみに、50系プリウスの純正タイヤサイズは以下となりますので、ご参考にしてください。(※実際のタイヤサイズは必ず実車で確認ください)
- 195/65R15
- 215/45R17(ツーリングのみ)
2、調べたタイヤサイズの商品を探す
次は実際にタイヤを探してみましょう。いろんなタイヤを探しながら、ユーザーレビュー等も見れて便利なのは価格.comです。こちらからスペック検索ができますので、ここで調べたタイヤサイズを入力して検索してみましょう。
試しに、私のプリウスのタイヤサイズである「215/45R17」で検索してみます。
検索結果が表示され、414件の商品があることがわかります。ただ、価格.comは価格情報がのっていない場合でも検索にヒットするので、実際はもっと少ないはずです。価格帯としては、1本3千円台から3万円までピンきりですね。
ここから好みの商品を探していくわけです。
おすすめタイヤご紹介!
さて、ここからは私がいろいろとタイヤを探した中で、おすすめのタイヤを紹介いたします。カテゴリ別に紹介いたしますので自分がどこを重視するかで選んでください。
※自分のタイヤサイズに合わせて探したため、基準が17インチになっていますことをご承知おきください
走行音を抑えて、車内を静かにしたい!
おすすめのタイヤはブリヂストン REGNO GR-XIです。
ブリヂストンのフラッグシップと言っても過言ではないREGNOシリーズ。高い静粛性とウェット性能(雨天時の走行の快適さ)と低燃費性能をバランスよく備えています。各所のレビューもとても高く、かなり満足度が高いタイヤと思われます。ただし、お値段が高く、価格.comの最安値でも1万8千円台/本。4本買えば7万円オーバーとなります。それでも相応の価値があるタイヤでしょうね。
後継のREGNO GR-XIIが発売になりました。さらなる静粛性の向上や燃費の改善などが施されているようです。
燃費重視!せっかくのプリウスだから低燃費で走りたい!
ここは17インチタイヤは除きます。17インチでは低燃費タイヤの指標となる「転がり抵抗係数」が「AAA」という最高ランクのタイヤは存在しません。そのため、ここでは15インチのタイヤを紹介します。
低燃費でおすすめなのはYOKOHAMAのBluEarth AE-01Fです。
何と言っても、転がり抵抗係数が最高ランクのAAAというところですね。これはどういうことを表しているかというと、よく転がるということです。つまり、アクセルを踏まなくても惰性で転がって前に進むわけです。アクセルを踏まないということは燃料を消費しないので、少ない燃料で多くの距離を走れるということですね。ネットで見ていると、燃費が5~10%くらい改善されたというレビューも見かけます。お値段はREGNOよりも3割ほど安いです。
トータルバランスが良いタイヤがいいな!
おすすめはダンロップのLE MANS Vです。
とにかくバランスが良いタイヤです。低燃費性能を表す転がり抵抗係数は「AA」となり、上から2つ目、ウェット性能ランクは「b」と、これも上から2つ目。各所のレビューを読むと、静粛性も、REGNOには及ばないけど高いらしいです。タイヤに求められる性能をそれぞれで高い水準となっているのが魅力ですね。そして、これだけのバランス良い性能を持ちつつ、お値段は価格.com最安値で1万4千円/本となり、REGNOより2割以上安いです。
とにかく安いタイヤ!安さ第一!!
さて、有名所のメーカータイヤを3つ紹介しましたが、ここからはとにかく安いタイヤが欲しい人のためのコーナーです。
安さ重視となると、もちろん有名所のメーカーではなく、いわゆるアジアンメイクのタイヤが選択肢となってきます。台湾、韓国、中国、インドネシア等のメーカーですね。一昔前のアジアンタイヤは安かろう悪かろうだったようですが、最近の製品は質もあがってきたようで、満足度も高いようです。ただ、そこはアジアン製ということで、初期不良があったり、短い期間で亀裂が入ったりするケースもあるそうで、有名メーカーのように確実な良品がくるとは限らないという要素もあります。
とはいえ、アジアンタイヤの中でも知名度が高いメーカーであればそれなりに安心して使用できるという声はよく聞きますね。もちろん国産品と比較するべきではないと思いますが、その性能に匹敵するものもでてきているようです。
そんなアジアンタイヤの中でも、私が良さそうだな、と思ったおすすめのタイヤを3点紹介いたします。
NANKANG AS-1
台湾のメーカーであるNANKANGのコンフォートタイヤです。NANKANG自体は台湾で最も歴史の長いタイヤメーカーで、世界180カ国で販売されているようです。トータルバランスが良いタイヤとして多くの方に使用されています。有名メーカーの一世代前の性能とよく言われたりしますが、それでも十分な気がしますね。ハンドリング性能、静粛性、ウェット性能、低燃費性能等、どこかが突出しているわけではないですが、それぞれが高い水準(同社の中で)となっているようです。お値段は、17インチで約5100円/本ということで、前述のタイヤとは桁が違いますね。4本買っても2万円ちょっとです。
NANKANG ECO-2+
同じくNANKANGのエコタイヤです。アジアンメーカーでエコタイヤはこれくらいなんじゃないだろうか。とりあえず燃費性能に優れたタイヤということです。もちろん他の性能も一定水準はクリアしていますが、燃費性能にふっているため、そこまで期待はしない方がいいかもですね。とはいえ、アジアンタイヤでエコタイヤというと選択肢が無いため、プリウス乗りとしては選びたくなるタイヤです。お値段は17インチで約5300円/本となり、上述のAS-1と同額くらいです。
ZEETEX HP2000 vfm
ZEETEXはドバイのメーカーで、世界85カ国でタイヤを販売しています。ドバイのメーカーと言いつつも、生産は中国ですけどね。コンフォートタイヤに位置づけられ、静粛性、乗り心地に重点を置いたタイヤのようです。ユーザーからの評価はそれなりに高いようです。何と言っても価格です。NANKANGはそれなりに知名度が上がってきてちょっと高めの値段設定になっていますが、ZEETEXのこのタイヤは、約3千円/本です。4本買って、タイヤ交換の工賃を含めても2万円くらいでしょうか。素晴らしい。
タイヤ交換はどうする?
一般の方でタイヤ交換を自分でやれる人ってごく僅かですよね。しかし、オートバックスやディーラーでタイヤ買って交換してもらうと、そもそもタイヤ自体の値段設定が高いので、トータルがとても高くなります。
しかし、最近はネットで買って、持ち込みでタイヤ交換してくれるお店が増えてきています。タイヤピットというサイトで持ち込み交換に対応しているお店を探すことができますので、ご活用ください。特にAUTOWAY(楽天市場店、Yahoo!ショッピング店)というタイヤ専門店での購入であれば、注文時に配送先をタイヤピットで紹介されている店舗の住所にするだけで、自動で注文情報が行き、店舗から作業日程の相談連絡がくるというシステムになっているので大変便利ですよ。AUTOWAYはアジアンタイヤの取扱も豊富なので、経済的にも助かります。
私の50系プリウスにはこのタイヤを買う!
はい、決めました。
私が次にプリウスに装着するタイヤは・・・
NANKANG ECO-2+!
何というか、中華スマホを購入する気分です。それなりに性能は確保されていながら、やたらと安いという。どれだけの性能があるのか興味半分です。
もちろん、最初に言ったとおり、唯一地面と接する部品ですし、ひとつ間違えば大事故につながるものであるので、ちゃんとした信頼性が高いのを購入するのも大事かと思います。まぁ、でもここまで出回っている製品であれば、少し性能悪いことはあったとしても、一大事にはならないだろう、という気持ちですね。
また、装着したら燃費性能等をレビューしてみたいと思いますので、お待ち下さい。