2月5日にトヨタが発表した自動車のサブスクリプションサービスである「KINTO」ですが、どういうサービスなのか調べてみました。
世の中はモノの「所有」から「利用」へと変化していっています。CASEやらMaaS等の言葉もよく耳にするようになりましたね。そんな中で、サービスを提供する会社に生まれ変わろうといしているトヨタが発表したのは自動車のサブスクリプションサービス「KINTO」です。
どんなサービスで、どんな人におすすめできるのでしょうか。
そもそもサブスクリプションとは
サブスクリプションとは何でしょうか。いつもどおり、Wikipedia先生に聞いてみました。
サブスクリプション方式はビジネスモデルの1つ。利用者はモノを買い取るのではなく、モノの利用権を借りて利用した期間に応じて料金を支払う方式。
出典:Wikipedia
いわゆる月額課金方式のことですね。サブスクリプションという言葉には馴染みがないけど、多くの方がすでに利用していると思います。
例えば、動画配信サイトのHuluやNetflix、PCソフトのOffice365やAdobe Creative Cloud、音楽配信のApple musicやSpotify等、巷にはサブスクリプションで溢れています。
ただし、いままでの多くは無形のものにお金を払って利用するという形でしたが、今回のKINTOは車というモノに対してお金を払って利用するというサービスです。
KINTOとは
それでは、トヨタが始めるサブスクリプションサービスKINTOとはどういうものか見てきたいと思います。
まず、KINTOはトヨタが始めると言っても実際に運営するのは株式会社KINTOとなります。この会社はトヨタファイナンスと住友三井オートサービスという会社が出資してできた会社となります。まぁ、KINTO運営のための会社ですね。
かっこよくサブスクリプションと言っていますが、いわゆる個人向けのカーリースのことです。所有者はリース会社であるKINTOとなりますが、使用者がユーザーということですね。
KINTOの料金プラン
KINTOには「KINTO ONE」と「KINTO SELECT」という2つの料金プランがあります。それぞれ、契約期間は3年と決まっていますが、それぞれのプランで利用形態が異なります。「KINTO ONE」は最初に決めた1台のトヨタ車を乗り続けるプランで、「KINTO SELECT」は6ヶ月毎にレクサス車を乗り換えられるプランになります。
KINTO ONE
3年間、1台の車に乗り続けられるサービスです。
- 対象車種:
プリウス、カローラスポーツ、アルファード、ヴェルファイア、クラウン(2019年2月5日現在) - 支払い方法:
毎月均等払い - 月額料金:
プリウス(税込49788円~59832円)、カローラスポーツ(税込53460円~63396円)、アルファード(税込85320円~99360円)、ヴェルファイア(税込81000円~95040円)、クラウン(税込97200円~106920円) - 月額料金に含まれるもの:
車両代、登録時の諸費用・税金、メンテナンス、任意保険、自動車税
KINTO SELECT
- 対象車種:
ES300h、IS300h、RC300h、UX250h、RX450h、NX300h(以上の6車種から選択、6ヶ月毎に乗り換え) - 支払い方法:
毎月均等払い(ボーナス払い選択可能) - 月額料金:
税込194400円 - 月額料金に含まれるもの:
車両代、登録時の諸費用・税金、任意保険、自動車税
KINTOの特徴
他のカーリースと違い、契約期間を一律3年間としていいるため費用がわかりやすくなっていると思います。
基本的にユーザーが負担するのは駐車場、ガソリン、消耗品のみです。維持に必要な費用はすべて月額料金に含まれています。
契約期間が3年のため、車検を気にする必要もないですし、KINTO SELECTにいたっては、6ヶ月毎に乗り換えるため、半年点検も気にする必要がありません。
月々の出費がわかりやすく、保険の更新等のイレギュラーな出費もなくせるため、本当に定額を払い続けるだけで車を利用できるサービスですね。
他のカーリースにはないというところでは、愛車ポイントサービスなるものがあるらしいですが、あまり期待ももてないだろうということで、割愛します。
KINTOの気になるところ
まだ詳細が発表されていない部分にはなりますが、距離制限の有無が気になるところです。
おそらく、リース上がりの車は中古市場にまわすと思われますので、それなりの距離制限がかかるのではと思っています。距離制限を気にしながら乗りたくはないので、ゆるい制限であることを期待したいです。
どんな人に向いてる?
3年という契約期間があるため、短期で車が必要な人にはおすすめできます。
普段は都心で車を必要としないけど、単身赴任で一時的に車が必要な地域に住むことになったとか。どうしても公共交通機関が整っていない地域では車が必須になりますからね。
あとは、メインは1台持っているけどサブでいろんな車に乗りたい富裕層でしょうか。
KINTO SELECTなんてまさしくそんな感じですね。6ヶ月毎にレクサス乗り換えて乗れるっていうのですから。ただ、レクサス車に縛られてしまうのはちょっともったいないですが。
まとめ
トヨタが始める自動車サブスクリプションサービスということで、大いに注目を集めるのは間違いないでしょう。ただ、実際どの程度の人が利用するかはまだ未知数でもあります。
今後の自動車業界は、どんどん所有から利用に変わっていくと思いますので、その主導権を握りたいんでしょうね。実はまだ紹介していませんでしたが、トヨタはカーシェアリングも始めているんですよ。TOYOTA SHAREというやつです。
変わっていこうというトヨタの姿勢、嫌いじゃありません。最初は失敗することも多々あるとは思いますが、そこは大企業。どんどん成長して主導権を握っていくんじゃないかと思います。
機会があればKINTOも利用してみたいですね。私は当分プリウスですけどね!