リビングで気軽に使うPCとしてChromebookを購入しました。今回購入したのはASUSのChromebook C425です。簡単ですがレビューしてみようと思います。
Chromebook C425
C425は日本未発売のChromebookとなります。タッチ画面も使えない、画面も360度回転しないクラムシェルタイプのChromebookです。米国Amazonでブラックフライデーのセールで購入しました。
兄弟機として、日本でも販売しているChromebook Flip C434TAがあります。C434は360度画面が回転し、タブレットタイプにもなるし、もちろんタッチ画面に対応しています。それ以外は同スペックです。
できるならタブレットタイプにもなった方がいいし、タッチ画面にも対応していた方がいいかもしれませんが、そのおかげか、価格は4GB/32GBで69,800円、4GB/64GBで89,800円という非常に高価なChromebookです。
一方、今回購入したC425(8GB/64GB)は通常価格で373ドルです。日本円にしても41,000円くらいでしょうか。送料や関税合わせても5万円でお釣りがきそうです。私が購入した際はセールということもあり、319ドルで購入できました。クレジットカードの明細を見ると、37,347円の請求金額となっていました。安い。
というわけで、タッチ画面もタブレットタイプも不要という方には低価格でおすすめできるChromebookです。
スペック
- CPU:Core m3 8100Y(1.1GHz/2コア)
- メモリ:8GB
- ストレージ:eMMC 64GB
- 画面:14インチ FHD液晶
- I/F:USB3.1 Gen1(USB3.0)Type-Ax1/Type-Cx2/microSDカードリーダ/3.5mmオーディオジャック
- サイズ:320 × 208 × 16.9 mm
- 重量:約1.3 kg
自動更新ポリシー
Chromebookを使う上で気にしなければならないのが、自動更新ポリシーです。
OSアップデートをいつまで提供しますか、ということですね。Chromebookには機種毎にその自動更新期限が設定されていますので、その期限がくると更新されなくなります。Windowsのサポート終了をイメージしていただければと思います。
これらの期限はこちらのページで確認することができます。
Chromebook C425を確認しますと、「2026年6月」となっております。さすがに発売されて日が浅い機種ですので、まだまだ使い続けることができそうですね。
実機レビュー
それでは実機をレビューしてみたいと思います。
同梱物
同梱物は電源アダプターと本体と書類一式といういたってシンプルです。電源はType-Cから本体に供給できますが、この電源アダプターはUSB式ではなく、Type-Cケーブル一体型です。ちょっと不便かも。
外装
シルバーの外装にASUSとchromeロゴがかっこいいですね。
背面は、四隅にゴム足がついております。左右にあるスリットはスピーカーになります。
日本では売っていませんが、しっかりと技適マークついてます。安心。
厚さは17mm程度ですので結構スリムです。
iPad Pro 12インチが手元にありますので、大きさを比較してみました。横幅は広いですが、奥行きは小さいです。
入力ポート
入力ポートは、右側にType-C×1とmicroSDカードスロットです。
左側にはType-C×1、USB3.0×1、オーディオジャックです。
内装
シルバーのキーボードに黒縁画面は結構かっこいいですね。画面占有率は85%ということで、野暮ったいChromebookが多い中で洗練されたデザインです。
このシルバーは少しざらっとした感触で、高級感があります。intel CORE m3、はいってます。
Nano edgeディスプレイと呼ばれる狭ベゼルデザインで、ベゼル幅は5.5mmとなっております。これはかっこいい。
画面は180°開くのでほぼフラットになります。打ち合わせ等で相手に画面を見せる際に便利ですね。
キーボードは打ちやすいですね。本記事もChromebookで作成していますが、違和感・ストレス無く打てます。バックライトもついているので、暗がりでの作業も安心です。
性能
定番のOctane2.0でベンチマークしてみました。スコアは29156と大変高いスコアを叩き出しております。さすがintel Core mのCPUだけあります。
最近売れているHPのX360 12b等に搭載されているPentium N5000だと大体16000くらいのスコアなので、圧倒的な性能差があることを示しております。
まぁ、Chormebookにおいて、その圧倒的性能差が意味があるかは置いときます。個人的にはそういうPCではないと思っていますので。
Androidアプリ
Chrome OSでは標準でPlayストアがはいっております。そのため、Androidアプリをインストールして使うことができます。
今回は私が使いたいアプリをいれて、どれくらいまともに動くか検証しようと思います。
以下がインストールしようとしたアプリです。Chrome OSでの作動をすべてのアプリが保証しているわけではないので、そもそもインストールできない(=ストアに表示されない)アプリもあります。×となっているアプリがインストールできなかったアプリです。
- Lightroom:○
- Power Director:×
- Amazon Primeビデオ:×
- Kindle:×
- dマガジン:○
- 楽天Kobo:○
- Amazon Music:○
- torne:○
- Playstationリモートプレイ:○
- Steamリンク:○
それぞれ動かしてみました。
Lightroom
Adobeの定番の写真現像アプリですが、思いの外、サクサク動きます。色味反映もシームレスでしっかりと可変してくれますので、いざというときに出先で簡単な編集くらいなら問題なくできそうな感触です。
書き出しは若干時間がかかりますが、待てばいいだけなので苦にはなりませんね。
dマガジン
月額で雑誌が読み放題になるサービスですが、こちらも問題なく動きます。マウスで操作というのが正直やりづらいですが、閲覧する分には不便はありませんでした。画面も大きいので見やすいです。
楽天Kobo
楽天の電子書籍アプリです。メインはKindleですが、楽天ポイントがあまったときなどに小説を買っています。こちらも問題なく動きます。ただ、マウスやトラックパッドでの操作はちょっとやりづらい。
Amazon Music
プライムビデオ、Kindleとインストールできなかった中、Musicは問題なくインストールできました。また、音楽も問題なく聞けます。音楽聴きながら作業できそうです。
torne
テレビや録画番組の消化に期待してインストールとnasneの登録まではできましたが、nasneとのペアリングができず、テレビ視聴や録画番組のリモート視聴はできないです。Androidスマホと同じネットワークに接続しているのに、Chromebookでは同一のネットワークに接続してくださいエラーが表示されます。
Playstationリモートプレイ
Chromebookでゲームやるんか、という話は置いといて、リモートプレイできるのを期待しましたが、結果としてできませんでした。一瞬接続できてホーム画面が表示されるのですが、すぐに接続が切れてしまいます。何度やっても一瞬だけつながります。
Steamリンク
これまた、Chromebookでゲームやるんか、という話ですが、Steamは動くには動くきました。ただ、やはりカクカクするような感じで、この状態ではプレイしたくないなという印象です。今回は比較的動きの少ないLife of strangeをやりましたが、頻繁に動きがあるものだと結構きついと思います。FPSとかもってのほかです。
まとめ
ようやく日本でも盛り上がりを見せつつあるChromebookですが、まだまだ日本市場ではこれだという製品がなかなかありませんよね。
今回レビューしたASUSのChromebook C425は「Chromebookとしては」ハイスペックながら、かなりコスパの良い製品となっています。もちろん日本発売となれば7万~8万くらいしてしまうんでしょうけど、今の御時世は直輸入も比較的簡単に行なえますので、保証とかを気にしないのであれば海外サイトから買うのをおすすめします。
外観もチープさは感じられず、むしろナローベゼルなのもあり、スタイリッシュで高級感すら感じます。キーボードの打ちづらさもないし、持ち運ぶのには十分な1.3kgという軽量スタイルです。今のところはリビングでテレビ見ながら少し調べ物したり、出先で簡単な現像したりする用途では十分そうに感じました。
兄弟機にChromebook Flip C434TAがありますので用途に応じて、タッチディスプレイ、タブレットモードが必要ないのであれば、Chromebook C425を強くおすすめします。もちろんタッチディスプレイとタブレットモードが必要なら、日本でも正式に販売しているChromebook Flip C434TAをおすすめします。
みなさまもChromebook C425でChrome OSデビューしてみてはいかがでしょうか。