録画時間制限無し!α7R4を定点動画撮影でどれだけ録画できるか調べてみた

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年に1回、義姉のピアノ教室の発表会の撮影をするのですが、その際は1台を動画、もう1台を写真撮影します。写真はもちろん手持ちで撮影するため、動画は定点撮影となります。自分のカメラの実力を知るためにどれくらいの時間撮影できるのか調べてみました。

ソニー α7R4(ILCE-7RM4)

ソニーのフルサイズミラーレスカメラの高画素機であるα7Rシリーズの最新機種です。2019年9月発売の6100万画素センサーのカメラです。

高画素機というと風景写真等の撮影で使われるイメージが強いですが、私はAPS-Cクロップしても2600万画素程度確保されることから、クロップ耐性に強いという理由で使っています。カメラ自体のレビューは過去記事をご参考にください。

ソニーα7RⅣレビュー!6100万画素センサーを搭載した高画素ミラーレスカメラ

ソニーのAPS-Cフラッグシップはα6600ではなくα7RⅣだと思った話

今回はα7R4を動画機として使ったとき、特に定点で置きっぱなしで使ったときの実力をみてみたいと思います。

定点動画撮影を使う機会

冒頭にも書きましたが、年に1回、義姉に頼まれてピアノ発表会の撮影を行います。1人で撮影するので1台を動画、1台を写真として使います。

写真は手持ちで動き回りながら撮影するため、動画は必然的に定点となります。つまり、常に自分で見ながら撮影ができないのです。

そういう時には自分のカメラがだいたいどれくらいの時間連続で撮影できるのかという実力を知っていることで、電池がどれくらい必要だとか、何十分毎に確認する必要があるかを知ることができます。

今回の調査項目

カメラの撮影時ボタンを押して、放置しておいてどれくらいの時間撮影ができるのか確認していきます。

  1. 純正バッテリーでの連続動画撮影時間
  2. 互換バッテリーでの連続動画撮影時間
  3. モバイルバッテリー接続での連続動画撮影時間
  4. モバイルバッテリー接続+熱対策での連続動画撮影時間(追加)

なお、ソニーのミラーレスカメラは以下の制約があるため(あると思っていました)、それを考慮しながら確認します。

  • 動画撮影時間に30分制限があるため、30分毎に撮影ボタンを押し直す必要がある(と思っていました)※
    ※一部の動画に強いミラーレスカメラを除き、多くの機種が動画撮影に30分制限があります。30分以上動画撮影できる機種はEUの関税上はビデオカメラとみなされることで、関税が高くなることから29分59秒までしか撮影できない機種が多かったと言われています。
  • 連続で撮影し続けると本体が熱を持って強制的に撮影停止となる

α7R4には撮影時間制限がなかった!

これは今回調査して初めてわかったのですが、α7R4は30分制限がありませんでした!

30分経過するくらいで様子を見に行ったとき、普通に録画が継続されておりました。ネットで調べてみると、どうやら無いようです。α6600もそうだったので、α6400からの流れで撤廃されたのですかね。

カメラの設定

動画撮影に関わるところとして、以下に設定してあります。

  • 撮影モード:4K 30P 100Mbps
  • ピクチャープロファイル:PP10
  • 自動電源OFF温度:高
  • AFモード:AF-C
  • 手ブレ補正:ON
  • Bluetooth:ON

三脚を使いますが、手ブレ補正はONにしてあります。図らずしも、Bluetoothリモコンを使う機会が多かったため、Bluetooth ONのまま使っていました。

調査開始

それではそれぞれのパターンで撮影していきたいと思います。今回使用するレンズはFE35mm F1.8を使用します。

外出自粛しているからこんなこともできちゃうわけですね。今のうちに家でいろいろやっておきたいと思います。

純正バッテリーでの連続動画撮影時間

まずは純正バッテリーでどれくらい連続で撮影できるかを確認していきます。

撮影するのは我が家の愛猫であるたまひゃん。定点撮影します。電池も100%の状態です。

30分経過しました。ここで30分制限が撤廃されていたことを知ります。

電池残量も80%くらいですね。30分で約20%消費する計算です。

1時間経過しました。まだ高温警告はでていません。

電池残量も59%なので、おおむね30分で20%というのはあたっていますね。

1時間30分経過しました。

いよいよ高温警告がでました。といっても、まだでたり消えたり。ここからが勝負です。電池残量も36%。計算上は2時間半はとれるはず。

2時間経過しました。少しぶれました。

高温警告が出続けています。そして、電池残量もあと7%。限界がきています。

2時間16分弱で電池切れマークになりました。

高温警告は出続けていますが、電池切れまで撮影ができました。

ひとまず電池切れになるまでそのまま放置した結果、最終的な録画時間は2時間24分08秒でした。

電池切れマークになってから意外と持っていますね。

非純正バッテリーでの連続動画撮影時間

続いては非純正バッテリーで確認します。純正バッテリーは8000円~9000円くらいしますので、半額以下で購入できる非純正バッテリーはお財布に優しいです。

ただし、非純正バッテリーを使用すると純正じゃないバッテリー使っちゃいかんよ!って教えてくれます・・・。

それでは確認します。

ちなみに、純正バッテリーのときはあれだけ写真を撮っていましたが、非純正バッテリーについては1枚も撮っていません!

30分制限もないため、バッテリー切れか熱停止でしか止まりません。

今回の結果は1時間42分26秒でした!

純正バッテリーと40分くらい差がありますね。

ちなみに、撮影後のバッテリーで再度電源つけてみたときに電池残量は3%を表示していました。つまりバッテリー切れではなく熱停止したということになります。

このことから、非純正バッテリーは純正よりも熱を持ちやすいということですね。

そして、電池も3%しか残っていなかったということであれば、純正よりも電池もちは悪いということですね。写真なら数持っていって変えればいいですが、定点動画はそうはいかないので、純正バッテリーの一択となります。

ちなみに、私の使っていたのはNewmowaという中華メーカーの互換バッテリーで、現在ではもう売っていませんでした。

モバイルバッテリー接続での連続動画撮影時間

続いては、モバイルバッテリーで給電しながらの撮影です。

電池は純正バッテリーを使用しています。それに合わせて、今回は以下のモバイルバッテリーを使いました。常に給電しながらの撮影であれば電池切れの心配はありません。

ただし、給電しながらということであれば熱が気になります。

今回ははちもんところすけを撮影してみます。(汚い部屋は無視してください・・・)

ちゃんと給電中であるマークが電池残量の隣に表示されています。

30分経過しました。はちもんもころすけもいなくなりました。

モバイルバッテリーつないでいないときは電池残量が1メモリ少なくなっていましたが今回は満タン状態です。

1時間経過しました。ふたりとも窓際に移動してくつろいでいます。

もうすでに高温警告が表示されています。やはり充電しながらのため高温になるのが早いのでしょうか。

そして、気づいたら止まっていました。

最終的な録画時間は1時間15分53秒でした。

うーん、思った以上にすぐ熱停止してしまいました。ちなみに、今回は前日夜に電源切った状態にしておいてから撮影したため、熱は残っていないと思います。

これなら純正バッテリーで放置しておいたほうがいいですね。

ちなみに、停止したあとのバッテリー残量を見てみました。(ちょっと充電してしまったけど)

90%くらいかと思っていたら、意外と80%台でした。少し充電したあとに確認したので、もしかしたら80%を下回っていたかもしれません。

給電しながらのほうが減りは少ないけども少なからず本体のバッテリーも消費されていくということですね。この減り方から見ると、4、5時間くらいで切れてしまう気がします。

モバイルバッテリー接続+熱対策での連続動画撮影時間(追加)

最後はモバイルバッテリー接続での給電しながら撮影しますが、夜間の涼しい時間帯(冷房使用)かつ液晶開けることにより熱対策をしての連続撮影時間を計測します。

本来であればモバイルバッテリーで給電しながらなので、モバイルバッテリーの充電が切れるまで撮影できそうですが、α7R4では給電しながらでも徐々に電池が減っていく仕様のため、給電しながらでも途中で電池切れをおこします。その時間を測定します。

熱マークがでたのは撮影開始しておおよそ2時間後でした。

しかし、電池切れもおこさず熱停止もせずにメモリーカード128GBを使い切ります。

その時点での電池残量はなんと36%でした。あとどれくらい撮れることやら・・・。

2枚目のSDカード64GBで1時間撮ったあたりで電池メモリが1つになりました。

そのまま2枚目は使い切り、3枚目のSDカードで15分弱撮影時点で電池メモリがなくなりました。

最終的な記録時間は以下の通りです。

  • SDカード1:2時間53分36秒
  • SDカード2:1時間25分32秒
  • SDカード3:24分18秒

合計で4時間43分26秒でした!

まさか給電しながらで電池切れとなるとは・・・ということですが、撮影しつつ変換しつつでそれなりに電池喰っているんでしょうね。しょうがない。

とはいえ、4時間半以上もつのであればピアノ発表会であればどうにかなりそうです。あとは熱対策をしっかりする必要がありますね。

まとめ

今回の調査結果は以下の通りとなりました。

項目 連続録画時間 停止理由
純正バッテリー使用 2時間24分08秒 電池切れ
非純正バッテリー使用 1時間42分26秒 熱停止
モバイルバッテリー+純正バッテリー使用 1時間15分53秒 熱停止
モバイルバッテリー+純正バッテリー使用
(熱対策実施)
4時間43分26秒 電池切れ

定点撮影という観点では、まずは純正バッテリーを使うことにより2時間程度の撮影が行えることがわかりました。

一番長く撮影できるだろうと思っていたモバイルバッテリーは想像以上に熱をもつようですね。常に電気を供給し続けるので当然といえば当然ですが。ただ、熱対策だけしっかりすれば、モバイルバッテリー接続で5時間弱の連続撮影が行えることもわかりました。

Rシリーズを動画撮影メインで使うことはないと思いますが、30分制限もないので、積極的に使っていってもいいようには思いますね。熱対策だけしっかりとね!

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