かなり放置気味のブログとなりつつありますが、実は夏から転職活動をしていました。結果的に、希望の条件の転職ができましたのでその履歴を残しておこうと思います。
転職決断時の現在地点
中堅どころの地方私大を卒業し、地元が愛知ということから車関係を主とする会社へ入社しました。
入社から転職経験ゼロでずっと同じ会社で働いてきて気づけば38歳という年齢に。いろいろとありまして転職を決意したわけです。
そんな私の簡単なスペック。
- 年齢:38歳
- 家族:猫2匹
- 彼女:無し
- 業種:車関係
- 職種:企画(本来は技術職)
- 年収:約600万(残業30h、住宅手当2万/月含む)
転職理由
入社から15年働いてきた会社から転職を決意した理由はプラスな理由、マイナスな理由がそれぞれあります。
- プラス:職種を変えたかった
- マイナス:会社の方向性に疑問
職種を変えたかった
私は入社から5年は同じ部署で同一の業務をしていましたが、それ以降はカプセル怪獣のように3年置きくらいに出向したり、客先常駐したりと点々としていました。
そして、直近でやっていた企画業務が非常に面白くて是非ともこの業務がメインの会社に行きたいなと思ったわけです。
いろいろ複雑な事情があるので割愛しますが、自社ではそういう仕事がないため、転職するしかないという状況でした。
会社の方向性に疑問
あるあるではありますが、会社の将来性というか方向性に共感できなくてこの会社では働いていきたくないなと思いました。
社長との面談もあるのですが、その中でも少しずれているというか、ビジョンが全然よくわからなくて・・・もういいやと思ったのです。
転職活動はこう進めた
年内には転職したいと思い夏くらいから転職活動を始めました。おおまかな日程は以下のような感じ。
- 6月下旬:希望条件を決める
- 7月上旬:転職エージェントと面談
- 7月下旬:職務経歴書を作る
- 8月上旬:とにかく書類選考に応募
- 8月下旬~9月中旬:とにかく面接
- 9月中旬:二次面接=最終面接
- 9月下旬:3社から内定し決断
転職活動の中でやったこと
ここからは少し細かく、それぞれのタイミングでやったことを書いていきます。
希望条件を決める
よく言われる、転職の軸をこの時期に決めました。
私の転職の軸は、「職種を変える」ことにしました。
プラスな理由を軸にすることにしたのです。具体的には、自社では技術職なのですが企画職になることです。
結果として、やはり転職理由はマイナスではなくプラスな理由で進めたことが転職活動がうまくいったことにつながったと思います。
その他には以下を条件としました。
- 車関係から業種を変える(最終的にここは少し甘めにする)
- 最低でも現状以上の年収
転職エージェントと面談
私は現職を続けながらの転職活動だったので、転職エージェントを活用しました。
ある程度受けたい企業を決めている方はエージェントを使う必要はありません。企業をいろいろ探したい人は使ってみると良いと思います。
転職エージェントはいろいろあるのですが、とりあえずは大手を選んでおけばいいと思います。正直、どのエージェントを選んだとしても、最終的には人と人の相性だと思いました。
私は4社のエージェント(+スカウトサービス1社)に登録しましたが、最終的には2社で進めました。
私が登録したエージェントとその所感は以下の通りです。
あくまでも私を担当した方と私との相性によるものですのでそこはご承知おきください。
- doda:こちらの状況、条件、思いを真摯に受け止め、それをもとにした対応をしてくれた。最終的にこの会社で内定獲得した会社に決めました
- パソナキャリア:対応がとても事務的。やってくれはするが、最低限のみ。それでもこの会社経由で1社内定はいただきました
- リクルートエージェント:相性最悪でした。面談してもすごい適当に話を聞いてるし、面談したことと全然違う企業進めてきたり。担当変えてほしいと言っても変えてくれなかった
- JACリクルートメント:面談後、1件おすすめの企業を紹介して以降、まったく連絡くれなくなった。なんならJAC登録完了のメールすら届かなかった
- ビズリーチ:ここ経由でスカウトメールいただいたところの面接も進めましたが1次で撃沈。フルリモートでよかったんだけどなぁ
エージェントという仕事上、転職活動のみでは報酬はなく、成果がでて初めて報酬がはいるのです。
そのため、こいつあんまりダメそうだな、と思った人にはきっとそれなりの対応をするのだと思いました。JACはまさしくそうだと思います。リクルートもおそらくそういう感じだと思います。
私自身は有名大学卒でもないし、大手企業に勤めているわけでもない。そして、この年齢で職種を変えようとしているし、その職種の経験も3年ちょっとしかない、という状況。はたから見ればあまりうまみはないととられたんだと思います。
エージェントはいい面もあれば悪い面もあるので、使う際は日程調整してくれたり企業情報くれたりする人という感じで割り切って使ったほうが良いかなと個人的には思いました。
職務経歴書を作る
ここはめちゃくちゃ時間かかりました・・・。
最初は時系列で書き始めたのですが、あまり具体性もないものとなって何がアピールポイントなのかわからない書類になりました。
そこから複数エージェントの方の意見を伺いながら、ブラッシュアップを2週間くらいやったと思います。その結果、A4で3枚くらいの自分としてもなかなか良いものができたんじゃないかなと思いました。
私はいろんなエージェントのご意見を聞きながら進めたのですが、この方法はあまりよくないかも。正直、正解が無いものなのでいろんな人が好き放題言ってきて、それをすべて網羅すると発散したものになってしまいます。
最近はYoutubeでも転職関係の情報はたくさん流れていますので、それを参考にしながら1人のエージェントの方と作りこむ方が良いかと思います。
とにかく書類選考に応募
職務経歴書ができたら、求人票見ながらとにかく応募しました。
ただ、ここは少し後悔があります。とにかく応募しまくったのはよくなかったです。
私がよくなかったと思った点は以下の通りです。ここは反省点。
- そもそも自分の市場価値がわからないため、絞って応募する勇気がなかった
- 初回で20社くらい応募(書類選考の通過率は10~20%と聞いたのでびびった)
- 見送りが続いたのが怖くなって、自分の経歴を売れる車関係の求人にも追加で10社くらい応募(条件がぶれた)
- 内定もらったら絶対行きたいと思える求人以外の求人にも応募(面接で志望動機考えるのがつらい)
最初は10社弱で様子見て、その結果をほぼ回収しきったあたりに追加で応募するかを考えた方が良かったなと思いました。そして、条件がぶれるのはいいのですが、絶対に行きたい企業以外は応募したらダメです。書類選考が通過した日には地獄です。志望動機考えるだけで労力使います。これは絶対にやめたほうがいい。
とにかく面接
振り返ると、合計31社応募していました。
一次面接へ進んだのはそのうち7社でした。約22%なので、確かにエージェントの言っていたことは正しかった。
書類選考通過率=約22%
そして、この時期は本当に地獄でした。
毎日面接対策用によくある質問などの回答例を考えまくっていました。そして、Youtubeで面接対策の動画を見まくる。仕事も忙しい時期だったので、毎日22時に仕事終わってそこから2時くらいまで面接対策やたまにSPI対策など、そんなことばかりやっていました。
また、久々の面接が続いたりしてなかなか寝れない日々が続いていました。
かなり精神的にやられますので、ここは覚悟したほうがいいと思います。その意味でも、本当に行きたい会社しか応募しちゃダメです。
なお、一次面接はすべてWEB面接でした。現職は業務中でも勤怠上で離職をつけれるために非常に助かりました・・・。
面接のポイントはとにかく自分の経験を棚卸して、業務を進めるうえでやったことをいろんな角度で説明できるようにすることです。これをやることで、「強み」「困難なこと」といった一問一答の面接対策をしなくても面接に対応できるようになります。
二次面接=最終面接
7社の一次面接を受け、その中から二次面接に進んだのは5社です。
一次面接通過率=約71%
落ちた2社とも、話を聞いている感じで求人とアンマッチな感じがしたので納得です。
1社はやりたい仕事と方向性が違った、もう1社は正直私では力不足なポジションでした。
5社のうち1社は面接の態度がちょっと一緒に働きたくないレベルでひどかった(WEB面接でスマホ見ながら質問してくる)のでお断りしました。
二次面接が最終面接となる企業が多く、面接官も二次だと役員クラスがくることが多いです。大手は部長級で人事権を持っているので最終も部長がくることもありました。
二次面接って人が変わる分、質問もほとんど同じです。ただ、深堀の観点が変わってくるのでそこだけは対策が必要です。
不安が多すぎだったので、この時期も精神的にやられていました・・・。
3社から内定し決断
4社の最終面接を受けた結果、3社から合格をいただき1社は保留(二番手)という結果になりました。
最終面接通過率=75%
1社は面接当日にエージェント経由でほぼ合格で条件調整していますという回答をもらいました。
2社は1週間弱で合格&条件通知書をいただきました。そして、保留の1社はまったく音沙汰無しで、最後の最後で保留だったという回答をもらいました。
ただ、複数内定もらった場合、なかなか大変です。
最終面接までいっているってことは確実に行きたい会社であるわけです。その中で、より詳細な業務内容、労働条件などから1社に決めなければいけません。
私は自社も含めた4社の比較表を作り、いろんな条件を前提にしながら考え続けました。ただ、企業も待ってはくれません。
1社は3日で回答をくれというので、残念ながらそこに決めるほどの強い理由がなかったのでお断りしました。
最終的に全社の条件通知書をいただいてから1週間で1社に決めました。
決断理由はほぼ直感。
業務内容を見た時に、なんとなく面白そうだった、そして詳細な業務内容を聞いても楽しそうだなと思ったのが理由です。正直なところ他社のほうが自分の経歴をフルに活用できる仕事だったため、やっていける自負はありましたが、あえてチャレンジングなところに決めました。
これが吉とでるか凶とでるかはわかりませんが、決めたからには全力投球のみです。
転職後の変化
以下が転職してからの変化となります。現時点では転職成功といってもいいでしょう。
- 年齢:38歳→38歳
- 家族:猫2匹→猫2匹
- 彼女:無し→無し
- 業種:車関係→WEB関係
- 職種:企画(本来は技術職)→事業企画
- 年収:約600万(残業30h、住宅手当2万/月含む)→約800万(裁量労働制)
- 住居:愛知→東京
- 家賃:9万→10万(部屋の広さは4分の1)
- 車:保有→非保有
転職成功のポイント
私の転職活動の成功ポイントは以下の2つだと思います。
- ポジティブな転職理由を突き通した
とにかく職種を技術職→企画職に変えたかった。これは本心です。ただ、一方で会社の待遇や将来性といったマイナスな理由もありました。このマイナスな理由は、聞かれたら答える程度にとどめ、とにかくプラスの理由を言い続けました。 - 現職での3年の経験をしっかりと棚卸して説明できるようにした
単純な面接対策は深堀されると言葉に詰まる可能性が高いです。そのためにも、一問一答ではなく、経験全体の棚卸しをしたあとにその経験を面接で聞かれそうな経験にあてはめていくと良いと思います。
まとめ
転職経験ゼロの38歳が希望職種と年収200万アップした話でした。
私の場合は今しかないタイミングで、それがうまくはまったと思っています。そのため、誰もが同じようなことができるわけではないと思います。
35歳を過ぎると転職が難しくなると一般的には言われますが、ちゃんと経験、実績を持っていれば条件アップの転職も難しくはないです。
そして、その経験、実績も主観で考えるのではなく客観的に見てもらいましょう。自分では大したことないと思っていても、客観的に見ると強い実績になることもあります。そういう意味で、エージェントを活用することも大事です。
今の時代、YoutubeやWEBメディア、転職エージェントといろんなところに情報が転がっていますが、情報の取捨選択をしっかりと行い、良い転職ができるようにしましょう!